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【テニス】38歳ラファエル・ナダルが引退表明 “赤土の王者”4大大会22勝 BIG4残るはジョコだけ

スポニチアネックス 2024年10月10日 19時52分

 男子テニスで史上最多タイの4大大会通算22勝を誇るラファエル・ナダル(38=スペイン)が10日、今季限りでの現役引退を表明した。

 自身のSNSを更新し、世界の言語で「みんなありがとう」と投稿。動画で自らの口で引退を伝えた。11月19日にスペイン・マラガで開幕する男子国別対抗戦デビス杯ファイナルが最後の舞台となる。

 ナダルは01年にプロ転向し、04年にツアー初優勝を果たした。左利きの強烈なストロークと豊富な運動量を武器に長く活躍。05年に初出場で優勝した全仏は史上最多の14勝と無類の強さを誇り「赤土の王者」の異名を取る。

 近年は股関節などの故障に苦しんできた。今季はパリ五輪に出場したが、シングルス2回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れ敗退。その後、四大大会最終戦の全米オープンは棄権していた。

 ナダル、ジョコビッチとともに“BIG4”と呼ばれたロジャー・フェデラー(スイス)、アンディ・マリー(英国)も既に引退しており、現役はジョコビッチのみとなった。

以下はナダルの言葉全文。

 プロテニス界から引退することをお知らします。

 特にここ2年間は困難な年でした。明らかに難しい決断であり、時間がかかりました。しかし、人生では、全てのものに始まりと終わりがあります。そして、私が想像していたよりも長く、はるかに成功してきたキャリアに終止符を打つのに適切な時期だと思います。

 私の最後のトーナメントがデビスカップの決勝戦となり、母国を代表することになることにとても興奮しています。プロテニス選手としての最初の大きな喜びの一つは、2004年のセビージャでのデビスカップ決勝戦でしたので、一周してまた戻ってきたと思っています。

 これまで経験できたこと全てに対して、私はとてもとても幸運だと感じています。

 テニス業界全体に感謝したい。このスポーツに関わる全ての人々は私の長年の同僚です。特に私の偉大なライバルたち。私は彼らと多くの瞬間を過ごしましたが、それは一生忘れられないでしょう。

 私のチームについて話すのは、私にとって少し難しいです。私の人生の非常に重要な部分です。彼らは単なる同僚ではなく、友人です。彼らは私が本当に必要なとき、とても良い瞬間、私が追い込まれなければならなかった瞬間、彼らが私に余裕を与えてくれた瞬間、いつも私のそばにいてくれました。私たちは説明するのが難しいほど、一緒に過ごしてきました。

 家族は私にとって全てです。私の母は、私のために多くの犠牲を払ってくれました。私の妻、メリー。私たちは19年間一緒にいます。あなたがしてくれたこと全てに感謝します。長年のキャリアの中で、あなたは完璧な同行者だったと思います。家に帰って息子が日々成長しているのを見ることが、私を本当に生き生きとさせ、継続するために必要なエネルギーを与えてくれました。

 私の妹。私たちはいつも素晴らしい関係を築いてきたと思います。

 私がテニスを始めたきっかけは叔父です。叔父のおかげで、私もスポーツ人生の中で多くの困難な状況を乗り越えることができたと信じています。

 そして私の父。父はあらゆる意味で私にとってインスピレーションの源であり、努力と克服の模範でもあったと思います。とてもとても特別に本当に感謝しています。

 そして最後にファンの皆さん。あなたが私に感じさせてくれたことには感謝してもしきれません。あなたは私があらゆる瞬間に必要としていたエネルギーを私に与えてくれました。

 本当に私が経験したことは全て夢がかないました。私は最善を尽くし、あらゆる面で努力したという絶対的な安心感を持っています。最後に皆さんに言葉では言い表せないほどの感謝を。またお会いしましょう。

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