約2年にわたり全国で行われてきた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露 八代目市川新之助初舞台」興行の最後をしめくくる「十月大歌舞伎」が10日、大阪松竹座で開幕した。
「昼の部」では團十郎が5役に挑む通し狂言「雷神不動北山櫻（んるかみふどうきたやまざくら）」が、「夜の部」では新之助が気振りに初挑戦する親子での「連獅子」が話題。
幹部俳優が居並んでの「口上」も行われ、團十郎は「2年の長きに渡り、ようやく最終の着地点、大阪での初日を迎えられますこと本当にホッとしておりますが、千秋楽まで1日たりとも気を抜かずさらなるストイックを目指して精進していきたいと思います」などとあいさつ。
続いて、新之助が「ひとかたの歌舞伎役者となれるよう、精いっぱい精進いたしたいと思います」などと口上を述べると、割れんばかりの拍手がわき起こった。最後は團十郎が、邪気を払い無病息災を祈る「成田屋」のお家芸「にらみ」を披露。「口上」を華やかに締めくくった。公演は26日まで。