ポストシーズンでも“ジョーカー”になる。阪神・村上は12日からのCSファーストSでもブルペン待機することが濃厚となった。早めの継投が予想される短期決戦。第2先発としてフル回転する構えだ。
10日、甲子園での投手指名練習を見守った安藤投手コーチはファーストSで登板機会のない先発要員を、ブルペン待機させる可能性について言及。「監督がどう考えるかになりますけど、ゼロではない。入れるとしたら村上とか西勇」と説明した。ただ、ファイナルS2戦目以降での先発が濃厚な西勇は9日にフェニックス・リーグのDeNA戦で調整登板しているため現実的ではなく、村上にその役割を託す可能性が高くなってきた。
開幕から先発ローテーションを担ってきた右腕はシーズン最終盤も救援に回って2試合に登板。いずれも黒星が付いたものの、先発の早期降板などに備えて複数回を投げられる存在は頼もしい。
村上は先発陣が参加したこの日の指名練習には姿を見せず。7日のシート打撃登板後は「真っすぐをいい感じで投げられた。（CSでの登板は）いつ言われてもいけるように準備をしっかりしておきたい」とうなずいた。
イニングを消化するだけでなく、流れも引き寄せる切り札となれるか。背番号41の起用法も、下克上を狙うCSでカギを握る。