ドジャースの大谷翔平投手(30)が10日(日本時間11日)、ナ・リーグ地区シリーズ第5戦を翌日に控え、ドジャースタジアムで行われた前日会見に出席した。主な一問一答は以下の通り。
――チームの雰囲気は。
「試合前もかなり雰囲気が良かったですし、それがゲームに良い影響を与えたと思います」
――今シリーズは感情が出る場面が見られる。
「長いシーズンの戦い方と短期決戦は少し違うと思うので、そういうところがやっぱり多くの選手が感情的になるんじゃないかなと思います」
――WBCもだが、大きな舞台でパフォーマンスを発揮している。
「戦い方の違いはやっぱりあると思うので、多くを考え過ぎず、自分のやることに徹してチームとして勝つことを大前提にして、そこに対して自分がどれだけ貢献できるのかを大事にしたい」
――昨日は打線がつながった。
「オフェンスも点を取った後ももっと取れるって雰囲気でしたし、ディフェンスもブルペンが素晴らしい仕事をしてくれた。全員でつかみ取った勝利。それを継続して明日もできれば必ず勝てるんじゃないかと思います」
――感情が出ることについて自分ではどう思うか。
「うーん…。びっくりはしてないですかね。それも含めて自分だとは思うので、感情的になることが良いとか悪いとかでなくて、相手にリスペクトを持ちつつ、チームを鼓舞するような、そういう感情はいいんじゃないかなと思います」
――第5戦は相手先発がダルビッシュ。
「前回も素晴らしいピッチングでしたし、これ1つというのでなく、満遍なく上手く投球できるのが一番素晴らしい点かなと思うので、明日は(山本)由伸と投げ合いますし楽しみにしてますし、どういうピッチングをされるのかなってプレッシャーもあると思いますが、個人的に凄く楽しみにしてます」
――ダルビッシュは多彩な球種がある。
「先ほども言った通り、一つの型に収まることなくどういう状況でも上手く投げられる、そういう強さがあるのかなと思うので、自分もそこに対応していきたいですし、チーム自体もそこに対応していくっていうのが一番大きなことかと思うので、その時、その時に合わせるのがどの投手もそうですけど、そこが一番上手い投手じゃないかなと思います」
――走者がいる打席での意識は。
「特別なことはないですね。得点圏に関してはそれを作ってくれたそれまでのバッターが素晴らしい仕事だったので、相手にもプレッシャーがかかってますし、そこで自分の仕事が今のところはできているのではないですかね」
――第4戦は、審判に打球が当たる不運もあった。
「もう忘れました」
――明日、勝つか負けるかで変わる。大一番に臨む心境は。
「昨日からの継続だと思うので、昨日の試合前も言いましたけど、2連勝するゲームだと思ってますし、1勝目を取っただけなので、(第5戦は)後半戦だと思ってます」
――ポストシーズンは独特の雰囲気がある。打席に向かう時の感覚は。
「どうなんですかね、歓声は凄いなって、そういうのはあまり集中してるので大きく変わることはないです」
――第5戦の舞台は敵地から本拠に変わる。
「僕よりも相手の方がプレッシャーがかかるのかなと思うので、僕自身は味方が多くて自信というか、そういうのを持って打席に立ちたいですし、相手に負けることなく強い気持ちを持って打席に立てれば良い仕事ができるのではないかと思います」
――ポストシーズンに限らず、自分にとって負になる要素をプラスに変えている。変換作業は自然なものなのか、自分でやろうとしているのか。
「本当に良い事も悪いこともほとんど忘れてるので、1戦目の全体的な感じも忘れてますし、短期決戦は特に終わったこと、全部終わった後に振り返ればいい。そんな感じで、明日は勝つことに全力で集中できていれば今はいいのかなと思います」
――しびれる戦いが続くが、球場を離れて野球のことを考えるのか、それとも切り替えるのか。過ごし方は。
「どっちもありますかね。シーズン中もそうですけど、基本的に帰って自分の時間を過ごす時も家族との時間を過ごす時もありますし、ふと思った時にバットを振る時もありますし、特にどっちが必ずやらなくてはいけないってのはなく、その時、その時です」
――最悪のケースを考えてやるのか、最高のイメージだけを持ってやるのか。
「必ずしも後者が正解だと思わないですけど、ゲームをするにあたって、例えばリスクを回避する方法を常に取っていくスタイルが正解な時ももちろんあるので、そういう意味では最悪を想定することももちろん大事ですし、その時の状況によってそれは自分の気持ちのバランス、そこが一番大事かなと思うので良い方を選択するのが大事かなと」