オリックスの岸田護新監督が11日、大阪・舞洲の球団施設で就任会見に臨んだ。
今季最終戦後に中嶋監督が退任を表明し、球団から後任を託された。現役時代はオリックス一筋14年間で通算433試合に登板。19年に引退し、20年からは主に2軍担当の投手コーチを務めた。今年6月6日に1軍担当へと代わり、昨季まで3連覇を成し遂げた中嶋監督の間近で指導者として経験を積んだ。前身の阪急から89年にオリックスとなってから16代目(15人)で、投手出身は初だ。
以下は岸田新監督との一問一答。
冒頭あいさつ
「みなさんお疲れ様です。来年より監督の方を引き受けさせていただきました岸田です。よろしくお願いします」
――監督就任への心境は
「驚きと不安と今、緊張と。今率直な気持ちはそこです」
――監督を引き受けた要因
「長く、ずっとオリックス一筋でやらせていただきまして、そういう要請を受けましたので、なんとかチームのために力になれたらなという思いで引き受けました」
――中嶋監督から言葉は
「いえ、報告だけはさせてもらおうかなとは思っているんですけど、まだ話せてはいないです」
――オリックスで監督になる、特別な思いは
「オリックスしか僕は知りませんので。その間選手、コーチとして見させていただきました。当然、特別に思っていますし、本当に恩のある球団だと思っていますので」
――いろんな監督から受けた影響は
「いろんな監督のもとで本当にやらせていただきまして、その時々によっていろんな考え方、影響だったりは数多く受けていました。その中で年々によって僕のプレーだったりも変わったりしていったと思うので、そのいろんな方の影響を受けながら今があるなというようには感じています」
――その中で印象に残っている言葉
「言葉…。大切にしていきたいのは、みんなでやはりプロ野球は本当にお客さんに見てもらう商売だと思います。その熱い気持ちだったり、そういうところをフィールドの場でパフォーマンスするのが最大の仕事だと選手の時から思っていました。そういう気持ちが一番大事なのかなというのは、いつまでも持っています」
――自身の引退セレモニーで、これから強くなると。改めてオリックスの球団に対して
「本当に実力のある選手が多いと思っています。実際、3連覇もして強いチームだと思っています、既に強いチームだと思っています」
――3連覇から5位。どう立て直す
「今年は勝てなかったんですけど、やはり中嶋監督言われていました最後、言われていました“慣れ”という部分は選手に限らず、本当に中嶋さんに任せておけばなんとかなるという空気はあったのかなというところはありますので。そこをもう一度みなさん一丸となって、同じ方向を向いて戦っていけたら。そこがまず第一歩かな、スタートかなと思っています」
――厳しさをチームにどう伝えていくか
「無理に厳しさだけを強調したとしても、きっとそれは薄っぺらいものになっていくと思いますので。そんな響かないことよりも、やっぱり情熱を持ってやっていくということ、そこを大事にやっていきたいと思います」
――目指すチームは
「先ほども申し上げましたけども、全員がしっかり勝つということに向かって、そしてファンのみなさんに応援してもらえるような、喜んでもらえような野球を一番に考えて。そういうチームになったらいいなと思います」
――選手に期待していること
「すべて期待しています。期待しかないんですけど。期待できる選手ばかりだと、本当に思っています。そこを選手同士でもしっかり野球の話ができて、そういう環境、コーチにも意見ができて、みんながいろんな意見できるような空気が必要なんじゃないかなと思います」
――特に期待する選手は
「本当にみんなですね」
――秋季練習、キャンプが始まる
「各々、チームとしても個人としてもいろいろ課題があると思うので、そこをいろいろ話し合いながら進めていって。この先、僕もまだまだ未熟ですので、失敗も繰り返していくと思うんですけど、そこも話し合いながら改善しながらキャンプから続けていけたらいいなと思います」
――貫きたいもの、取り組んでいきたいもの
「やっぱりプロ野球ファンの方はすごく多いので。そういう人に見てもらって恥ずかしくないような、というところを大事にやっていきたいなと思います」
――ファンへメッセージ
「まだまだやることはたくさんあると思うので。温かく見守っていただいて、ファンのみなさんに喜んでもらえるような、応援したくなるようなチームに頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」