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大山のぶ代さん死去 アドリブから生まれた「ぼくドラえもんです!」秘話 「悪い言葉を使うわけが…」

スポニチアネックス 2024年10月11日 17時32分

 俳優の大山のぶ代(本名・山下羨代=やました・のぶよ)さんが9月29日に老衰のため亡くなったことが分かった。90歳。所属事務所が発表した。

 大山さんは1933年10月16日生まれ、東京都出身。役者を目指し、俳優座養成所に第7期生として入所し、1956年にNHKドラマ「この瞳」でデビューを果たした。「水戸黄門」「江戸を斬る」など時代劇作品にも多く出演した。大山さんの代名詞になったのは、1979年からテレビ朝日系で放送されたアニメ「ドラえもん」で、主人公のドラえもんの声を担当。05年に勇退するまで26年間担当し、自他ともに認める代表作となった。

 ドラえもんの代表的なフレーズといえば、「ぼくドラえもんです!」のあいさつ。大山さんは05年5月放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」で、その誕生秘話を明かしていた。

 「のっけから、“のび太、お前が…”とか、初めのせりふがそう書いてあったんです。机の引き出し(のタイムマシン)から出て来た時に。でも私、子守り用ネコ型ロボットが、そんな悪い言葉を使うわけがないって思ったんで、まず自己紹介だということで、“こんにちは、僕はドラえもんです!”って言って」

 大山さんなりにドラえもんのイメージを作り上げた結果、アドリブで誕生したセリフだと明かした。

 また97年8月の同番組では、「気がついたら、道を歩いていたら、“こんにちは、ぼくドラえもんですのおばさんだ”って全部(せりふが)つながって、くっついちゃったの。背中に」と、世間の認知度を得たことを告白。「そういう意味から言っても、みんなで“言葉を気を付けて”ってやり通して良かった」と回想していた。

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