西武、巨人などで活躍した元ソフトバンク監督の工藤公康氏(61)が11日放送のNHKBS「プロ野球誕生90年 白球プレーバック!あなたが選ぶ名場面」(後7・00)に出演。1987年日本シリーズの第6戦の名場面を振り返った。
1934年に始まった日本のプロ野球は、今年、誕生から90年を迎えた。同局では今回、視聴者からのリクエストを大募集した。90年の歴史の中で生まれた数々の名場面、名プレーを、昭和から平成、令和まで年代別にランキング。豪華ゲストとともに振り返りながら、当時の興奮や熱狂、そして感動をよみがえらせた。
視聴者から、西武の3勝2敗で迎えた日本シリーズ第6戦、あと1アウトで日本一の9回2死から当時2年目だった一塁手の清原和博が涙を流していた場面に感動したと寄せられた。
この場面について、MCの俳優・八嶋智人は「聞くところによると、工藤さんはファーストに打球が行ったら“アイツ捕れないかもな”と思ってた」とウワサの真相を聞いた。工藤氏は「いや、多分捕れないと思います。これだけ泣いてると」とVTRを見て確信していた。
マウンド上から見ても「バンバン泣いてましたからね」と振り返り「左(投げ)だから見えるじゃないですか。絶対ヤバい…引っ張らせたらダメだと思った。最後の篠塚に投げた球が僕の全力です。100%です」と当時の心境を明かした。