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泉房穂氏 自民非公認の裏金候補に足りぬ選挙対策「裏金がノーなら、非公認にするだけじゃなく…」

スポニチアネックス 2024年10月11日 20時4分

 前兵庫県明石市長で弁護士の泉房穂氏が11日、ニッポン放送「泉房穂の情熱ラジオ」(金曜後6・00)に生出演し、27日に投開票される衆院選をめぐる自民党候補の公認問題に疑問を呈した。

 衆院は9日に解散され、選挙戦が事実上スタート。自民党総裁の石破茂首相は党派閥の裏金事件を受け、「相当程度の非公認が生じる」と述べていたが、実際には非公認候補は12人だった。

 泉氏は「12人という数字、ちょっと理解しにくいですね」とし、「なぜ12人なのか?なぜこの人たちなのか?他の人たちはいいのか?ほとんど説明もなされていませんでしたね」と疑問を口にした。

 そもそも、当初は裏金議員も「原則公認」としていたところからの変節。泉氏は「何がしたいのかわけ分からなくなってきました」と率直な感想を述べた。

 自民党の公認、非公認をめぐる問題は過去にもあった。泉氏は05年の郵政解散を挙げ、「あの時も非公認がテーマになって、郵政(民営化)に賛成か反対か問われて、当時の総理大臣から見た改革について、反対の者は公認しないという形で刺客という形で、非公認にした上で(別の)公認候補を立てて、戦って。政策というか、一つの金型に基づいて、非公認にしてやったわけですよ」と説明。「本来の姿はそれであって、裏金がノーなのであれば、裏金議員を非公認にするだけじゃなくて、それに対して“わが党はこの人がいいと思う”という形を立ててこそであって、立てないということは、その人が無所属で出れば、状況はあまり変わらない」とも指摘した。

 石破首相は、今回非公認にする議員たちに対し、「当選したら追加公認する」と明言している。これに泉氏は「それだったら、非公認にどの程度、意味があるのか」と、非公認による効果を疑問視した。

 非公認になった12人についても「何十人もいると報道されている状況で、どうしてこの12人?」と驚きを口にした。「よく報道では、選挙で負けそうな人を公認しなかったみたいに言われていますから。それって裏金問題と関係ないですよね?という感じ」。石破首相には「かなり期待していた面があった」という泉氏だけに、「政治改革を若かりしころから掲げていた方だったので、このテーマに対しては毅然とした態度をなさった方が、ご本人の評価は高まったと思う」と残念がった。

 泉氏は「裏金だけが大事とは思っていませんよ?」と強調しつつ、「ただ、裏金事件くらいは毅然として、お金もらうような政治ではなくて、お金をもらって便宜を図るとかじゃなくて、国民みんなの方を向いた政治に変わって欲しいと思う」と願いを口に。さらに「言葉とか政策を大事にする政治に変わって欲しいと願っている立場からすると、せめて裏金くらいは毅然と対応した上で、個々の政策論争とやってよと思う」と訴えた。

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