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松井裕樹 米1年目は最終戦で登板なく終戦「悔しい」1年は「長かった」来季は球速、制球アップ誓う

スポニチアネックス 2024年10月12日 12時38分

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 パドレス0-2ドジャース(2024年10月11日 ロサンゼルス)

 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が11日(日本時間12日)、敵地でのドジャースとのナ・リーグ地区シリーズ第5戦に先発。7回途中2失点と力投も援護に恵まれず、チームは敗戦。2勝3敗で地区シリーズ敗退が決まった。

 初回は先頭・大谷を空振り三振に仕留めるなど、無失点。ただ、2回無死一塁からスミスを三ゴロ併殺に打ち取り、走者がいなくなった直後、次打者のE・ヘルナンデスに初球を狙われ、左翼席へ先制ソロを被弾。少し悔しそうな表情を見せた。

 それでも3回から6回までドジャース打線を3者凡退。110キロ台のカーブを有効に使い、速球と約40キロの緩急を付けて大谷を3打数無安打2三振に封じるなど相手打線を翻弄した。

 ところが、0-1の7回1死からT・ヘルナンデスにスライダーを左翼席まで運ばれ、この日2本目のソロを被弾。打たれた瞬間、思わず叫び声をあげ、悔しさをあらわにした。

 続くマンシーを右邪飛に打ち取ったところで降板。6回2/3を2失点。被安打はわずか3ながら、うち2本が本塁打と勝負どころで手痛い一発を許した。

 頼みの打線は相手先発・山本を攻略できず5回まで無得点に抑えられると、相手救援陣も打ち崩せずわずか2安打にとどまり、2試合連続となる零敗。第3戦の2回に6点を奪って以降、24イニング連続無得点と沈黙し、終戦を迎えた。

 試合後、大喜びでハグし歓喜に沸くドジャースナインとは対照的に、ベンチでボガーツらパドレスナインは呆然となった。

 試合後、この試合で登板がなかった松井裕樹も取材対応。「悔しいです。追い込まれてから2勝。(ドジャースが)強かったんじゃないですか」と言葉に悔しさをにじませた。この日のダルビッシュの投球については「テレビ映像は全然見られていないですけど、いろんな工夫をして大事な舞台で素晴らしいピッチングをして凄いなと思いました」と振り返った

 今ポストシーズンの登板は1試合のみ。「そんなに出場機会がなかったですけど、いい雰囲気の中でやらせてもらえて来年につながるかなと思います」と振り返った。

 ダルビッシュの存在については「大変な時にダルさんが近くにいてくれた。それは本当に助かりました」と感謝。1年を振り返り「長かったです」とした。

 来季に向けては「スプリングトレーニングで腰を痛めたところからバタバタで開幕した。まずスタートの部分でしっかり開幕に向けてマネジメントするところと、8月の終わりに疲れが出てきてホームランを連続で打たれるケースがあった。そこはなくして防御率下げていきたいですね」とコメント。強化する部分については「年間で見たときにストライク率だったりが低い。空振り率、被打率は平均より上くらいに位置しているので、ストレートの球速アップと変化球、ストレートともにコマンド(制球)のところを上げていかなきゃいけないと思っています」と話した。

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