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38歳のダルビッシュ「人生で言うと、ほぼ死ぬ間近」「年齢に負けて消えていくのは…」ベテラン境地

スポニチアネックス 2024年10月12日 12時56分

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 パドレス0-2ドジャース(2024年10月11日 ロサンゼルス)

 パドレスのダルビッシュ有投手(38)が11日(日本時間12日)、敵地でのドジャースとのナ・リーグ地区シリーズ第5戦に先発。7回途中2失点と力投も援護に恵まれず、チームは敗戦。2勝3敗で地区シリーズ敗退が決まった。

 ダルビッシュは110キロ台のカーブを有効に使い、緩急で相手打線を翻弄。大谷は3打数無安打2三振と完璧に封じた。

 ただ、2回にE・ヘルナンデスに先制ソロを浴びると、3~6回までは3者凡退に封じていたが、0-1の7回1死からT・ヘルナンデスにも痛恨のソロを被弾。7回途中2失点で降板した。

 試合後は「悔しいですね、もちろん」と率直な心境を語り「これでオフシーズン入るのはちょっと実感がないというか…」と吐露した。

 今シーズンは7月に家族に関する個人的な事情で制限リスト入りし、約3カ月、チームを離脱。シーズン最終盤の9月に復帰し、地区シリーズは第2戦で7回1失点、この日も7回2失点と勝負どころで力を発揮した。

 チームを離れた3カ月を振り返り「やっぱり自分のルーティンというか、それを全部ガラっと変えて、この2カ月、3カ月、いない間いろいろ考えましたし、その中でこれっていうのを自分で見つけられたのがキーかなと」と離脱中に発見できたものがあったと回想した。

 日米20年、38歳になっても進化を続け「自分は野球しかできないので、投げるってことしかできないので、その中でこれだけ評価していただいて、こういうところで野球ができているので、プロとして自分を改善していくっていうのは一番大事じゃないかなと思ってます」と語る。

 パワー全盛の時代に多彩な変化球を武器に頭脳的な投球で第一線で活躍を続ける要因として「本当に人生で言うと、ほぼ死ぬ間近なので、だから、その“死にたくない”ってところが強い。やっぱ野球の中で年齢もそうですし、その中で年齢に負けて消えていくってのは、なるべくもがきたいってところがある」と年齢を言い訳にせず踏ん張りたいからと語る。

 来季への思いを問われると「うーん、まぁ、本当に今、終わったばっかなので何も分からないですけど」と心の整理はまだ付いていないとし「でもこの1カ月ぐらいですか、いろいろルーティンを変えて、まだもっと良くなる可能性はあるので、このオフシーズンしっかりと取り組んでいきたい」と来季へさらなる高みを目指すと誓った。

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