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「ドラえもん」大山のぶ代さんを追悼 4分間の名シーン集で感謝…懐かしの「ぼくドラえもん」も流れる

スポニチアネックス 2024年10月12日 17時2分

 テレビ朝日の人気アニメ「ドラえもん」(土曜後5・00)が12日に放送され、9月29日に亡くなったドラえもん役の声優・大山のぶ代さん(享年90)を追悼した。

 番組のラストで「1979年から2005年まで、ドラえもんの声優を務めて頂きました大山のぶ代さんがお亡くなりになりました。長い間本当にありがとうございました」とテロップで追悼し、その後約4分間の名場面集が流れた。「♪頭テカテカ」で始まる大山さんが歌うテーマソング「ぼくドラえもん」が流れ、その後「映画 ドラえもん のび太の恐竜」「映画 ドラえもん のび太と銀河超特急」「ドラえもんだらけ」「ゆめの町 ノビタランド」の懐かしい映像が。最後は「帰ってきたドラえもん」ののび太との場面が放送され、「大山のぶ代さん、ありがとうございました」と感謝の言葉を送った。

 同番組の公式サイトでは、9月29日に亡くなったドラえもん役の声優・大山のぶ代さん(享年90)について「大山のぶ代さんの訃報に接し、驚きと悲しみでいっぱいです。大山さんには、1979年から2005年まで、26年もの長い間、『ドラえもん』の声優を務めていただきました。大山さんの優しく包み込むような声は、世界中の子どもたちの心を動かし、夢と希望を届けて下さいました。その多大なるご功績に感謝致しますとともに、ご冥福をお祈り申し上げます」と追悼。この日では通常の放送のほか、「放送内容を一部変更して」大山さんをしのぶ名場面集を放送すると告知していた。

 大山さんは1979年にドラえもん役に起用され、愛きょうのあるだみ声で子供たちの心をとらえた。当初は自信がなかったが、原作者の藤子・F・不二雄さんが「ドラえもんって、こういう声だったんですね」と言うほどのハマり役に。おなじみの「ぼく、ドラえもん」のセリフは自ら提案したものだった。2005年まで約26年間に渡って国民的キャラクターを演じ、水田わさびにバトンタッチした。

 ドラえもんで人気となった後は声の仕事の依頼が殺到したが、「(ドラえもんと)一緒に仕事している間は他の声の仕事はしたくない」と“一筋”を貫いた大山さん。05年に勇退した背景にも「出演中に病気や死が訪れたら、ドラえもんに傷がついてしまう。視聴者の子供たちもがっかりしてしまう」とキャラクターへの愛情があったという。

 大山さんは12年から認知症を患い、16年から老人介護施設で生活。今年に入ってから体調を崩しがちで、入退院を繰り返していた。最後は9月19日に入院し、同29日に老衰のため都内の病院で亡くなった。

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