◇パCSファーストS第1戦 ロッテ2―0日本ハム(2024年10月12日 エスコンF)
プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は12日、セ・パ両リーグでファーストステージ第1戦が行われた。パ・リーグは、リーグ3位のロッテがリーグ2位の日本ハムとエスコンフィールドで対戦。下克上を狙うロッテは佐々木朗希投手(22)が先発し、8回5安打無失点の快投で自身CS初勝利を挙げた。
直球、フォークボールに頼ることなく、日本ハム打線の狙いを外した。8回まで112球を投げ、5安打、9奪三振で無失点。四球も初回に与えた2四球だけで救援陣にバトンを渡した。スライダーは全体のうち4割前後をしめた。9回は鈴木昭、益田と細かくつなぎ、無失点に抑えた。
朗希はCSは3度目の登板で、すべてファーストS初戦の先発。しかし、21、23年はいずれも好投しながら勝利はあげられなかった。シーズンでは、入団5年目で初の2桁10勝を挙げたが、日本ハムはパ・リーグで唯一0勝に終わった相手。特にエスコンフィールドでは2試合で0勝1敗、防御率6・43だったが、リベンジを果たす快投。下克上を目指すチームに大きな1勝をもたらせた。
試合後の報道陣とのやりとりは以下の通り。
――立ち上がり、四球が続いた。
「立ち上がり難しかったんですけど、どうにかアウトを積み重ねて。はい。よかったです」
――緊張もあった。
「いや、別にそういうわけじゃないです」
――エスコンフィールド、CSで投げてみて。
「そうですね。良いイメージなかったんですけど、その分なんか色々失敗してきたので、それがこう、今回いい形で生かせたかなと思います」
――スライダー中心でしっかり抑えられた
「はい。バッターの反応見ながら、キャッチャーいいリードしてくれたかなと思ってます」
――スライダーは遅いスライダーでストライクを稼いだ場面もあったが、腕の振りなどで調整してるのか。
「いや、たまたまですね」
――先頭打者を出した後も、ゲッツーで抑えていた。
「いや、上手くはまってくれたと思いますし、ランナーのケアもいつもよりはできたかなとは思います」
――7回に初めて得点圏にランナーを背負った。マウンドで確認したことは。
「いや、まあ普通に。いつも通りのバッターどうするか、だけです」
――捕手がボールゾーンに構えている中で3球勝負。どういう意識で。
「いや、もちろん構えたとこ投げてるつもりですし。はい。勝負できると思ったので。はい、勝負行きました」
――前日会見では中村が「ピッチャーを中心に守る」と。自分を中心に勢いつけた
「結果的には良いピッチングができてよかったと思いますし、打線も早く点を取ってくれたのでよかったと思います」
――吉井監督の第1戦起用に応えた。
「結果的に良いピッチングができたと思いますし、まだ先があるので、大事な試合が続いてくると思うのでそこでも良いピッチングができたらなと思います」
――今日一番良かったピッチングは
「大胆に勝負できたのと、あまり繊細にならずにいけたところかなと思います」
――メジャーではダルと由伸が投げあったが、見てはない?
「はい」
――結果については。
「はい。素晴らしいことだと思いますし、見てて勉強になることが多いかなと思います」
-短期決戦はリーグ戦と雰囲気は違うか。
「違うんじゃないですか。僕はそう感じないですけど、他の選手とか見ていたりとか雰囲気とか違うものはあると思います」
――ヒーローインタビューでファンに「もう少し大きな声が出る」と呼びかけた。
「なかなかアウェーのなかでやっていかないといけないので、少しでもみんなでひとつになっていけたらなと思います」