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「ニッポンの社長」は敗退 5年連続ファイナルも“5度目の正直”ならず【キングオブコント】

スポニチアネックス 2024年10月12日 20時14分

 コント芸日本一を決める「キングオブコント2024」が12日、開催され、5年連続ファイナリストのニッポンの社長がファーストラウンドで敗退し、悲願の初優勝は夢と消えた。

 ファーストラウンドは6番手で登場。万能選手なのに、声の異常な小ささから、コーチ(辻皓平)にどつかれてばかりの不思議な1年生部員を、ケツが表情を変えることなく、おもしろおかしく演じた。ステージには、破壊されたバットなどが散乱するカオスな状況になった。

 しかし、トップバッターのロングコートダディがいきなり475点を出すなど、序盤からハイレベルな展開で得点は伸びず、468点。上位3組が進む最終決戦には進めなかった。92点を付けた審査員の「東京03」飯塚悟志は、「野球がうまいのに声が小さいというボケはめちゃめちゃ好きだし、おもしろい」と評価しつつ、「セットが壊れるように作ってあるというのは、同じおもしろさだったら、僕はない方が好き」と正直に話した。

 ネタによってボケとツッコミが入れ替わる変幻自在のスタイル。別の芸人とのコンビを解散したケツに、辻が声を掛けて2013年に結成した。キングオブコントは14年から、M-1グランプリは15年から、それぞれ連続で挑戦。多忙な中、ビッグタイトルへ飽くなき執念を見せていた。

 9月の会見で、辻は「3回目、4回目ぐらいで“今回、最後最後…”と思って、5回連続というのがいない。そろそろ抜けないと嫌われちゃう」と、複雑な思いを吐露した。「5回も出てると、その分、枠を奪っているというか…準決勝で落ちた人たちとかとは(準決勝終了後の)帰り道、目とか合わなかったですね。“またかい。またお前らかい”みたいな…」。ケツも「今年こそは僕らが優勝しますよ」と、必勝を誓っていた。“5度目の正直”でも、勝利の女神はほほえまなかった。

 キングオブコント2024は大会史上最多の3139組がエントリーし、コント芸日本一の称号と優勝賞金1000万円をめぐる、し烈な争いを繰り広げた。決勝大会はcacao、コットン、シティホテル3号室、ダンビラムーチョ、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディが出場した。審査員は飯塚悟志(東京03)小峠英二(バイきんぐ)秋山竜次(ロバート)山内健司(かまいたち)じろう(シソンヌ)。

 大会はTBS系「お笑いの日2024」内で午後6時30分から生中継され、浜田雅功(ダウンタウン)がMCを務めた。

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