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新潟・阿部 堅守で初決勝決める 13日ルヴァン杯準決勝第2戦「自分たちの手で歴史塗り替えたい」

スポニチアネックス 2024年10月13日 4時1分

 J1新潟はきょう13日、アウェーで川崎Fとルヴァン杯準決勝第2戦を戦う。ルヴァン杯でゴールマウスを守り続けているGK阿部航斗(27)は、4―1だった第1戦のアドバンテージをいい意味で忘れ、危機感を持って臨む。取り戻した堅守を継続し、クラブに新たな歴史を刻む。

 はたから見れば第1戦で得た3点差は大きなリードに見えるが、阿部の言葉には危機感すらあった。

 「相手のレベル、スタジアムの雰囲気を考えると3点リードはほぼないに等しい。1戦目がどうこうというよりは今戦っている試合に勝つことを目指す」

 町田との準々決勝は第1戦を5―0で勝ち、第2戦は「正直やりづらかった。5点というリードが頭の片隅に常にあった」。差をつけて勝っても同じ相手と中3日で戦う難しさを痛感。結果も0―2だった。ましてや川崎Fには9月のリーグ戦で1―5で敗れているだけに、より目の前の一戦に集中する。

 気を引き締めるのは9年前の記憶もあるからだ。15年のナビスコ杯(当時)準決勝は、G大阪に第1戦で2―1と先勝したが、第2戦は0―2と逆転された。当時新潟U―18に所属していた阿部は「繰り返してはいけない」と強い口調で言う。

 ルヴァン杯は登録上のミスがあった長崎とのプレーオフラウンド第1戦を除いてゴールマウスを守り、4強進出の立役者の一人となっている。初の決勝へ向けた一戦も「自分の力でここまで進めたと言えるようにしたい」と堅守を誓う。

 第1戦でフル出場した特別指定のDF稲村も第2戦のメンバー入りが濃厚。無失点に抑えれば突破が決まる試合で、第1戦のいい流れをそのまま持ち込み「自分たちの手で歴史を塗り替えたい」と阿部。アウェーの地に訪れる予定の3000人以上のサポーターと喜びを分かち合う。(西巻 賢介)

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