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ドジャース・大谷 無安打沈黙も10月の野球第2ステージへ 由伸の好投を称賛「圧倒的な投球」

スポニチアネックス 2024年10月13日 1時32分

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 ドジャース2-0パドレス(2024年10月11日 ロサンゼルス)

 大谷の言葉に力が宿った。1勝2敗と追い込まれた第3戦後だった。「後がないという感覚自体が今の僕にはない。2連勝すればOKというゲーム」と前だけを見つめた。ベンチで、グラウンドで感情をあらわにし、逆転突破を呼び込んだ。

 2―0の9回2死。抑えのトライネンがタティスを三ゴロに抑えると、真っ先にベンチから飛び出した。2度目のシャンパンファイトでは「圧倒して相手を寄せ付けない、本当に圧倒的な投球だった」と称えた山本や球団スタッフと泡まみれで喜びを分かち合った。

 ダルビッシュ、山本を含め日本選手3人がポストシーズンにスタメン出場するのは史上初。そのダルビッシュには第2戦に続いて無安打、2三振に封じられた。8回も救援左腕スコットに空振り三振を喫したが「誰が出てもチームプレーで後ろにつなぐ。みんなでものにした試合だった」と仲間に感謝した。

 10日の練習から、クラブハウスのモニターに同じロサンゼルスに本拠を置くNBAレーカーズのレジェンド、故コービー・ブライアント氏の名言「JOB’S NOT FINISHED(まだ仕事は終わっていない)」を表示した。09年のファイナルで2連勝後の会見で発し、その後の優勝を呼んだ。昨オフの移籍交渉時にビデオメッセージで大谷の移籍決断を後押ししたロサンゼルスの英雄の言葉はチームの、そして大谷の力になった。

 地区シリーズ5試合では20打数4安打、打率・200、1本塁打、4打点で、打撃2冠の大谷ならもっと高い数字を目指せる。13日(日本時間14日)のメッツとのリーグ優勝決定シリーズ初戦は、千賀の先発が有力視される。大谷は「初戦が大事だと思うので。まずはしっかり、そこに合わせて」と次なる戦いをにらんだ。(柳原 直之)

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