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パドレス・ダル「凄く悔やまれる」2発に泣いた 第2戦に続き快投も世界一また夢散

スポニチアネックス 2024年10月13日 1時32分

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 パドレス0-2ドジャース(2024年10月11日 ロサンゼルス)

 2発に泣いた。0―1の7回1死。ダルビッシュはT・ヘルナンデスに左翼への一発を浴びると、悔しさから叫び声を上げた。

 「2本目の本塁打が痛かった。凄く悔やまれる」。6回2/3を3安打2失点。7回1失点で勝利投手だった第2戦に続く好投も、打線が24イニング連続無得点と無援で白星が逃げた。「悔しい。これでシーズンが終わってしまう実感がない」。メジャー13年目。悲願の世界一はまたも夢と消えた。

 大谷との対決は完勝だった。2三振を含む3打数無安打。「多分、自分に気を使ってくれている」と冗談を口にするも2試合で6打席無安打、シーズンを合わせて11打数1安打と完璧に封じた。山本との投げ合いも「(ド軍が)山本君を選んで信頼したところは、僕も感動した。その中で山本君が本当にいい投球をしたのは凄くうれしい」と振り返った。

 故障や家族に関する事情で約3カ月戦列を離れ、シーズン終盤に復帰。その間に「ルーティンを全部変えた」と言う。例えば毎日軽いノックを受けて反応を磨くことで、投球時の体の動きが安定した。それでも結果は残酷だ。「負けたら敗退」する一戦での登板は通算5試合目。4度目のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)ながら自身0勝4敗で、チームは5戦全敗となった。

 38歳の右腕。「(野球)人生でいうとほぼ死ぬ間近。だから死にたくない気持ちが強い。年齢に負けて消えていくっていうのは…。なるべくもがきたい。まだもっと良くなれる可能性はある」。パワー全盛の大リーグで、類いまれな技術で勝負する希少な存在。ダルビッシュは、まだ終わらない。(笹田幸嗣通信員)

 ▼パドレスのマイク・シルト監督 有(ダルビッシュ)は今回も見事だった。相手のバランスを崩していた。2つのスイングでやられたが、それ以外は本当に良かった。

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