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松井秀喜氏 古巣巨人に愛のハッパ「日本一にならないと、成功じゃない」大谷、菅野、ヤンキースにもエール

スポニチアネックス 2024年10月13日 6時39分

 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(50)が12日(日本時間13日)、米ニューヨーク郊外で恒例の野球教室を行った。

 通算32回目となった野球教室。野球、ソフトボールをプレーする小学校高学年の少年少女34人が集まり、松井氏の指導に耳を傾けた。参加した全員の打撃練習を務めると、打撃デモンストレーションでは2本の柵越えを放ち、子供たちから大喝采を浴びた。

 帰国中の9月23日に右ハムストリングに肉離れを負った松井氏だが、参加者たちとのサイン会、写真撮影なども行うなど元気な姿を見せていた。野球教室終了後、松井氏との一問一答は以下の通り。

 ――ソフトボールの選手も指導した

 「ソフトボールの打撃投手を初めてしました。結構難しいですね。スピード感覚が難しいですね。彼女たちは普段、早いボールを打っているから緩いボールを打つのは難しいのかな。ちょっと速めにしたら合うようになりました。いい勉強になりました」

 ――今日も柵越え2発。イチローさんと一緒にプレーした東京ドームから好調を継続している

 「いや、今日はやっぱりいいグラウンド選んだんでね。去年から言っている通り、リトルリーグの球場は最高ですよ。打ち損じても入っちゃうから(笑)」

 ――今秋のヤンキースをどう予想するか

 「もちろん流れとか、チームの雰囲気的なものはあるんでしょうけど、わからないです。野球はやってみないとわからない。私はほぼいちファンとして見ています」

 ――ヤンキースが勝ち進んだら、ワールドシリーズは観戦するのか

 「いやどうかな。ちょっとまだ考え中です。いきなり現れるかもしれないですから気を付けてください。でも現れるとは言ってないですけど、現れるかもしれない(笑)」

 ――ドジャース対パドレス第5戦は見たか

 「途中まで見ていました。素晴らしい投手戦でしたね。日本人の野球のファンの方がみんな誇りに思いながら見ていたんじゃないですか。私もその1人です」

 ――大谷選手が松井さんの記録も破り、比較されてきた

 「比較してるのは皆さんですね。私のはまったく偉大な記録でもなんでもないので、私と比較する必要はまったくないし、比較対象ではないです。ベーブ・ルースと比較した方がいいです」

 ――阿部巨人が4年ぶりにセ・リーグ優勝。印象は

 「今のチームのことを僕はわからないから、ただ応援してます。見ているだけなんで。慎之助が勝ってくれると、本当に嬉しいです」

 ――今後の巨人のキーマンは

 「それはどうかな、わかりませんね。正直なところ。でもピッチャーかなあ。やっぱり特に短期シリーズはピッチャーが大切かな。岡本くんはいてくれればいいんですよ。そういう存在です。打てる時、打てない時、ありますよ、誰だってね。いつも通り、プレーしてもらえればいいかなと思います」

 ――巨人が日本一になることの意味は

 「逆に言うと、ジャイアンツは日本一にならないと、その年は成功じゃないでしょ。セ・リーグ優勝だとまだ半分かな。自分の感覚ではね。目標の達成半分じゃないですか。あと日本一になって初めていいシーズンだった(と思える)。自分も日本シリーズに負けたことはありますけど、全然うれしくなかった。負けて終わるっていうの、やっぱ全然です。だから最後は勝って終わらないと、リーグ優勝で満足ということはジャイアンツはあり得ないんじゃないかなと勝手に思っています」

 ――菅野選手がメジャー行きを希望している。35歳での挑戦について

 「(FAは)権利ですしね、何年か前、うまくいかなかったですし、もう1回って気持ちはあるのは理解できるし、もしそうなるんだったら応援したいです」

 ――プレーオフに初出場の日本人選手が多い。初めてのプレーオフは印象深いか

 「すべて思い出深いですかね。当時ヤンキースはプレーオフ行って当たり前みたいな感じだったんで、プレーオフはあるもんだと思ってプレーしてました。シーズン中から、プレーオフは行くもんだと思っていました」

 ――1年目はだんだんパフォーマンスが上がった印象があった

 「でも結局個人的なことより、やっぱり勝った負けたの印象になるんですよ。ずっと負けてたんで、特に自分が打てなくて負けたっていうのはすごい今でも印象に残っています。だからよく皆さんに2009年のことを言ってくださいますけど、自分が打てずに負けた試合の方が未だに(心に)残ってますよ。そういうもんです、自分はね」(ニューヨーク・杉浦大介通信員)

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