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大リーグ公式サイトがズバリ予想! ナ・リーグ優勝決定シリーズは先発投手の差でメッツが4勝2敗

スポニチアネックス 2024年10月13日 6時46分

 大リーグ公式サイトでデータ系に強いマイク・ペトリエロ記者が、ナ・リーグ優勝決定シリーズで対決するドジャースとメッツの戦力を比較。メッツが4勝2敗で勝ち進むと予測した。

 メディアの大方の予想がドジャース優勢で、戦力的にミスマッチだとする中で、まず野手をポジション別で比較すると、ペトリエロ記者は一塁手、遊撃手、三塁手、中堅手はメッツの方が上と判断、野手はミスマッチと言うほどの差はないとした。

 メッツが優勢と見る理由は先発投手陣だ。地区シリーズで4試合でフィリーズを退けたことで、3日間の休みを得てローテーションを再調整でき、カルロス・メンドーサ監督は、誰を第1戦に先発させるか千賀滉大、ルイス・セベリーノ、ショーン・マナイアの中から選ぶことができた(メッツは第1戦に千賀、第2戦にマナイアを起用予定)。これが彼らのトップ3で、第4戦はホセ・キンタナが先発する可能性が高く、千賀、マナイア、セベリーノがそれぞれ第5、6、7戦で再び登板できる。最高のローテーションではないが、少なくとも整っている。

 一方で、ドジャースは元々先発投手が3人しかおらず、山本由伸、ジャック・フラーティ、ウォーカー・ビューラーの3人には疑問符がつく。そして山本は地区シリーズ第3戦で先発したため、優勝決定シリーズは中4日で第3戦、中5日で第4戦となる。つまり、山本は優勝決定シリーズでは1回しか登板できないかもしれない。つまりシリーズが第7戦までもつれた場合、フラーティとビューラーで4試合をこなし、さらに2試合はブルペンデーでまかなう必要が出てくる。

 ブルペンを比較するとドジャースの方が上だ。5月と6月の防御率2.57が7月には5.65と崩壊しかけたが、シーズン終盤には安定し、10月には絶対的な強さを見せている。ブレーク・トライネン、アンソニー・バンダ、マイケル・コペック、アレックス・ベシア、エバン・フィリップス、ダニエル・ハドソンの6投手は、ポストシーズンで既に複数回無失点の投球をしている。この6人の投手はレギュラーシーズンで合計302回1/3を投げ、防御率2.53だった。

 近年のドジャースで最強のブルペンかもしれない。ただしナ・リーグ優勝決定シリーズで登板過多になる心配がある。メッツのブルペンは弱点ではない。守護神エドウィン・ディアスがいて、タイラー・メギルやデービッド・ピーターソンも複数イニングをこなせる。ただし問題はメッツの救援投手が今季ナ・リーグで最も高い四球率(10.8%)を記録しており、ポストシーズンではさらに四球率が上昇(12.4%)していることだ。

 もっともメッツは終盤になって急に強くなった印象があるが、実際には5月15日にまで遡ると、ドジャースよりも多くの試合に勝っている。そしてメッツが優勝決定シリーズ前にローテーションを整えることができた一方で、ドジャースは再び綱渡りをしなければならない。だからペトリエロ記者はメッツが勝つと予測している。

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