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立民・野田代表 自民裏金議員34人公認に「脱税の疑いのある人に税金を投入」石破首相は「国民が判断」

スポニチアネックス 2024年10月13日 9時54分

 衆院選(15日公示、27日投開票)を控え、与野党7党首が13日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に生出演。立憲民主党の野田佳彦代表は、自民党の裏金議員の公認問題について言及した。

 自民党は衆院選で、派閥裏金事件に関係した裏金議員49人のうち、12人が非公認、34人の比例重複を認めないことを決めた。

 9日の党首討論で石破茂首相(自民党総裁)は「主権者たる国民の皆さま方がご判断をされた場合には、それは公認するということはございます」と述べ、当選すれば追加公認する考えを示している。

 野田氏は、「(石破首相は)相当程度非公認とおっしゃってましたけど、相当程度公認ですよね、30人以上ですから。大半が公認です」と言い、「しかも公認料を出すということは、政党交付金160億円、自民には国から流れていますけれども、その税金が原資となって公認料になる可能性があるわけです。脱税の疑いのある人たちに対して税金を投入して30数人も公認するということは、私は国民の理解を得られないと思います」と、裏金議員の選挙費用に税金が使われる可能性があると指摘。

 そのうえで「(当選した場合は)追加公認するかどうかの話も出ていますけれども、例えば党員資格停止1年という人たちが追加公認で戻れるんですか?党員資格停止の意味がないじゃないですか」と自民党の姿勢に疑問を呈した。

 これに対し、石破首相は「非公認というのは大変なことですよ。私自身、公認されないで選挙やったことありますけどね、それはいろんなハンデがある」と言い、「(裏金議員は)ずっと自民党として、同志としてやってきた方です。だけども、党内の融和よりも国民の皆さま方に正面から向き合うということが大事だと思ってこのようにいたしました」と説明。

 そして、「比例の重複立候補を認めないということは、もう復活はあり得ないということですよね。ホントに正面からその選挙区の有権者の方々に向き合いご判断を求めるということです。私はどう判断されるかは主権者である国民の皆さま方がお決めになることだと。私としては党内融和よりも国民の思いにきちんと向き合いということで判断したところです」と自身の考えを述べた。

 非公認となったのは、旧安倍派の下村博文(東京11区、不記載額476万円)、西村康稔(兵庫9区、同100万円)、高木毅(福井2区、同1019万円)、萩生田光一(東京24区、同2728万円)、三ツ林裕巳(埼玉14区、同2954万円)、菅家一郎(福島3区、同1289万円)、小田原潔(東京21区、同1240万円)、中根一幸(埼玉6区、同1860万円)、越智隆雄(東京6区、同84万円)、細田健一(新潟2区、同564万円)、今村洋史(東京9区、同220万円)の各氏11人と旧二階派の平沢勝栄氏(東京17区、同1817万円)の計12人。

 旧安倍派「5人組」で不記載が1000万円以上の松野博一前官房長官(千葉3区、同1051万円)、旧二階派幹部で事務総長経験者の林幹雄元経産相(千葉10区、同1608万円)は含まれなかった。

 公認した裏金議員ら34人については比例代表への重複立候補を認めない。石破首相や森山裕幹事長ら党四役も重複立候補しない。

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