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「光る君へ」いと慟哭“赤い束帯”急転「惟規ロス」広がる ネット号泣「一番きつい」「母娘の仲を…皮肉」

スポニチアネックス 2024年10月13日 20時48分

 女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は13日、第39話が放送され、12年ぶりの大河出演となった俳優の高杉真宙(28)が好演してきた主人公・まひろの弟・藤原惟規の最期が描かれた。愛すべき今作屈指のムードメーカーとの別れ。涙の視聴者が相次ぎ、インターネット上には「惟規ロス」が広がった。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第39話は「とだえぬ絆」。中宮・藤原彰子(見上愛)が2人目の皇子を出産。次期皇位をめぐり、公卿たちの思惑が入り交じる中、藤原道長(柄本佑)は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始め、藤原伊周(三浦翔平)の体調悪化の噂が宮中で広まる。一方、帰省中のまひろ(吉高由里子)が久しぶりに家族団らんを楽しんでいると、藤原賢子(南沙良)の父親が道長であることを、藤原惟規(高杉真宙)が藤原為時(岸谷五朗)にバラしてしまう。真実を知った為時は…という展開。

 寛弘8年(1011年)、惟規は従五位下に昇進。いと(信川清順)は「いつかこういう日が来ると思って」、密かに赤の束帯を準備していた。2人は涙の抱擁を交わした。

 春の除目。為時が越後守に任じられ、道長に礼。惟規は「恐れながら左大臣様、姉もお世話になっておりまする」「恐れながら、姉は気難しくて、人に気持ちが通じにくいのでございますが、どうぞ末永くよろしくお願いいたします」と頭を下げた。

 越前にはまひろが同行したが、越後には惟規が為時を送ることに。「私は今、都にはいたくないのです」。斎院の中将(小坂菜緒)に「ひどい振られ方をしましたゆえ、気分を変えに越後まで父上を送ってまいります」と明かした。

 藤原賢子(南沙良)の裳着の儀。道長から贈られた織物を身にまとい、帯は惟規が結んだ。

 賢子「今日までお育てくださって、ありがとうございました。おじじ様のご恩は、忘れませぬ」

 為時「じじを泣かすようなことを言うな」

 賢子「(越後には行かず)もう一人前ですゆえ、いとと乙丸(矢部太郎)ときぬ(蔵下穂波)と、この家を守ります」「宮仕えはいたしませぬ。母上と同じ道を、行きたくはございませぬ」

 為時「頑固なところは、まひろによく似ておる」

 姉弟最後の会話。

 惟規「姉上の裳着の時は、姉上と父上の仲は最悪だったな。父上と目も合わさない姉上、怖かったよ」「親子って、変わらないようで変わるんだな」

 まひろ「賢子と私の仲も、いずれよくなるってこと?」

 惟規「たぶんね。だって、賢子の母上は、姉上だけなのだから。そういえば、左大臣様の姉上への気持ちも、変わらないな。斎院の中将の君の心は、コロッと変わったけど。それに比べたら、左大臣様は凄いよ。きっと、みんなうまくいくよ」「よく分からないけど、そんな気がする」

 まひろ「調子のいいことばっかり言って。父上をよろしくね」

 越後への道中。惟規は突然、激しい腹痛に襲われた。越後国府に到着。為時は医師を呼んだ。

 惟規は筆を手に取り、紙に書き進めるが、為時の腕の中で力尽く。「惟規…惟規!」。為時は愛息の名を泣き叫んだ。

 惟規の辞世の歌が届く。いとは慟哭、賢子も涙。まひろは「ここで力尽きたと、父上が。都にも、恋しい人がたくさんいるゆえ、何としても、生きて帰りたいって」。乙丸ときぬも嗚咽。まひろは賢子に抱かれ、泣き続けた。

 「都にも 恋しき人の 多かれば なほこのたびは いかむとぞ思ふ」(惟規の声)

 惟規が越後へ向かう途中で病にかかり、到着後に亡くなるのは「今昔物語集」などに伝わる説話通りの展開。辞世の歌は「後拾遺和歌集」に採録されている。

 SNS上には「もう惟規ロス」「癒やし担当がいなくなってしまった」「辞世の歌で涙が止まらない」「うつし世の儚さに号泣。心の整理がつかない」「史実のバカー」「いとさんの喜びの涙からの悲しみの涙」「一人息子を亡くしたのと同じだよね」「いとさんの泣き声が心にくる」「今回の大河で弟君の死が一番きつい」「惟規の命と引き換えに、まひろと賢子の仲を取り持ったのかな」「これで親子が寄り添えることになるなんて、なんて皮肉な」などの声が続出。視聴者の涙を誘った。

 次回は第40話「君を置きて」(10月20日)が放送される。

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