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陥落の拓真「判定を聞く前から負けたと思っていました」「因縁どうのよりも、ただ単に自分が弱かっただけ」

スポニチアネックス 2024年10月13日 22時9分

 ◇プロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ 王者 井上拓真(大橋)<12回戦>同級2位 堤聖也(角海老宝石)(2024年10月13日 東京・有明アリーナ)

 WBA世界バンタム級王者の井上拓真(28=大橋)が挑戦者・堤聖也(28=角海老宝石)に判定0―3で敗れ、3度目の防衛に失敗して王座から陥落した。第10ラウンドに微妙な判定ながらダウンを奪われ、無念の判定負けとなった。

 12年ぶりの再戦で同世代の難敵に力を見せつけるはずだった。しかし、第12ラウンドまで乱打戦が続き、終盤は第10ラウンドで微妙なダウンがあるなどやや押され気味の中で終了のゴング。113-114、112ー115、110-117の判定0―3で敗れ無念の陥落となった。

 試合後の会見で、12ラウンドを振り返り「まあ、技術うんぬんっていうよりも、気持ちで相手が上回ってきたっていう感じです。技術面でもしっかり対策してきたんだなと感じました」と堤を称え、敗戦を認めた。そして「因縁」という言葉には「因縁どうのこうのというよりも…ただ単に自分が弱かっただけ」と語った。

 そして、判定を聞いた際に納得したような表情に見えたと言われると「判定を聞く前から負けたと思っていました」と一言。今後のついては「ちょっと、ゆっくり休んでから考えたいと思います」と話すにとどめた。

 第12ラウンド終了後は健闘を称え合い、堤と抱き合った拓真。判定がコールされると笑顔で堤に駆け寄り新チャンピオンを称えた。そして、リングを引き揚げる際には両手を顔の前で合わせファンに謝罪のポーズ。その姿の会場から大きな歓声が送られた。

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