千賀撃ちでチームをワールドシリーズに導く！パドレスを下しての地区シリーズ突破から一夜明け、ドジャースの大谷翔平投手（30）はドジャースタジアムで室内調整。13日（日本時間14日午前9時15分開始）に初戦を迎えるメッツとのリーグ優勝決定シリーズ用の撮影もこなし、早々に帰路に就いた。
初戦の相手先発は千賀。左ふくらはぎ痛から復帰したばかりで3イニング程度の登板になる見込みだが、デーブ・ロバーツ監督は「千賀は開幕前はエースの位置付け。今は彼の投球を学んでいる。対戦が楽しみ」と見据える。大谷は千賀との対戦はエンゼルス時代の23年8月25日の1度だけで1打数1安打、2四球。日本時代は22打数5安打、打率・227、2本塁打、4打点で13三振を喫した難敵だが、前夜に「初戦が大事」と語った大谷の初回打席に注目が集まる。
前人未到の「50―50（54本塁打、59盗塁）」を達成し、地区シリーズ初戦で本塁打も放ったが、計5試合で20打数4安打、打率・200、1本塁打、4打点で盗塁なし。指揮官は「これまでよりボール球を振っている」と指摘したが「その原因か分からないが（2試合で計6打数無安打に抑えられた）ダルビッシュと再び対戦せずに前進できると思えば十分」と前向きに語る。
ド軍の前回ワールドシリーズ制覇は20年だが、同年はコロナ禍で60試合制の短縮シーズンだった。その前は88年までさかのぼり、同年以来となるメ軍とのリーグ優勝決定シリーズとなる。いざ世界一へ、大谷の伝説的なシーズンは、まだまだ終わらない。（柳原 直之）
≪突破確率53％≫ドジャースは3年ぶり16度目のリーグ優勝決定シリーズ（NLCS）出場。過去15度のうち勝ち抜いてワールドシリーズに進出したのは8度で、突破確率は53％。メッツとは88年以来36年ぶりの対戦。その際は4勝3敗で勝ち抜き、ワールドシリーズはアスレチックスに4勝1敗で世界一に輝いた。
≪メッツと好相性打率.316≫ド軍の今季のメ軍戦は4勝2敗。大谷は5試合で19打数6安打の打率.316、2本塁打、6打点と好相性。