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SVリーグ・大阪Bはライバルのサントリーに2連勝 選手層の厚みで熱戦制す

スポニチアネックス 2024年10月14日 20時32分

 ◇バレーボール・SVリーグ男子第1節 サントリーサンバーズ大阪2―3大阪ブルテオン(2024年10月14日 エディオンアリーナ大阪)

 大阪ブルテオンがサントリーサンバーズ大阪に2セットを奪われたものの、フルセット2時間43分の熱戦を選手層の厚さで制して開幕から2連勝した。

 第1セットの大阪Bはサントリーの強烈なサーブ、アタックを返し続けたリベロ・山本智大(29)がリズムを作った。「データが出ているので、そのデータ通りに。あと、自分の感性を信じながら動いていました」と日本代表リベロは堅守の理由を説明する。「アタックが決まったときも盛り上がるんですけど、自分が上げたときの盛り上がりも大きかった。僕自身嬉しいです」と満員の会場のどよめきを浴びながら、第1セットを25―21で取った。

 第2セットはエースの西田有志(24)の調子が上がらず、19―25で落としてしまう。西田は味方が好レシーブでつないだボールを3打目で相手コートに返そうとしたが、短くて届かないミス。これで9―13になると、サントリーに15点目を奪われたタイミングで西田は一時、ベンチに下げられてしまった。試合後に状態を聞かれた西田は17得点したものの「いや、全然ッス。まだ30%ぐらいしかないと思います」と話し、「もっと永露さんとのトス合わせにフォーカスしていきたい」とセッターとの連携を課題に挙げた。ティリ・ロラン監督(60)も「西田へのトスが速すぎて合っていなかった。西田は跳べるから時間が必要。トスが低いといろんなところに打てない。西田も打ちたいからこそ早く入ってしまう」と分析。修正点として指摘した。

 第3セットは新加入のキューバ代表のロペス・ミゲル(27)の強打と、ジェスキー・トーマス(31)がサントリーの2メートル18、ドミトリー・ムセルスキー(35)をブロックで止めるなどして25―21で奪った。ところが、第4セット序盤にロペスがレシーブしながらアリーナ席に飛び込んで左足を負傷して退場。主将の山内晶大(30)の速攻で反撃したが21―25で落とした。

 第5セットは交代選手が活躍する。まずはエバデダン・ラリー・ケイ(24)に代わった西川馨太郎(けいたろう=24)が一枚ブロックでサントリーの速攻を止めて流れを渡さない。すると、ロペスと代わった富田将馬(27)が狙いすましたブロックアウトとフェイントで得点を重ねるなど、15―12で勝利を決めた。東レアローズから移籍加入の富田は「いつも相手にしているのがAチームの方なので。そこで決まっている分、自信を持ってやろうと。引き出しの多いところが自分のプレーの良さだと思っているので、しっかり出せて良かったです」と振り返った。

 山本が「ロペス選手が途中でケガで欠場したんですけど、途中から入ってきた富田選手と西川選手がいい働きをしてくれた。きょうはチームの力で勝てたと思います」と話すと富田は「こういう状況で結果を出せたので、今後もチームの一員としてしっかり勝利に貢献したい。これを求めてこのチームに来たんですから」と力強く呼応する。開幕してまだ2試合だが、大阪BはSVリーグ屈指の総合力があることを証明した。

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