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阪神、平田HCを来季2軍監督起用で最終調整 新天地ゼロカーボンベースボールパークの栄えある初代監督へ

スポニチアネックス 2024年10月15日 3時2分

 阪神が来季の2軍監督に、平田勝男ヘッドコーチ(65)を起用することで最終調整していることが14日、分かった。球団創設90周年を迎える25年、ファーム施設は3月に西宮市鳴尾浜から尼崎市に移転する。重要ポストであるファーム監督を通算3期10年務めた実績が評価され、新天地「ゼロカーボンベースボールパーク」の栄えある初代監督に任命される運びだ。

 平田ヘッドコーチは、岡田前監督の参謀として昨年の18年ぶりリーグ制覇と38年ぶり日本一に貢献した。チームは大山、近本が今オフに30歳を迎え、主力の年齢層が上がりつつある。総工費100億円超をかけた最新設備の“新虎の穴”で若虎を鍛え上げ、藤川政権を支える役目が期待される。

 チームのシーズン終了から一夜明けたこの日、兵庫県西宮市の球団施設で球団幹部と面談をした。内容については「詳しいことは言えないよ」と伏せた。体調不良を抱えながらクライマックス・シリーズの采配をした岡田前監督と電話で話をしたことを明かし、「声は元気やった。日本一になれなかったのが心残りという話をした」と説明した。

 現在の和田豊2軍監督(62)は、1、2軍を巡回して指導するコーチに回り、コーチ経験がない藤川新監督をサポートする。また、来季はヘッドコーチを置かないことも判明。藤本敦士内野守備走塁コーチ(47)と昇格する野村克則2軍バッテリーコーチ(51)がヘッドコーチ格になり、新政権の頭脳になる。

 昨季の優勝に尽力した安藤優也投手コーチ(46)は留任。3年ぶりに投手コーチとして阪神に復帰する金村暁氏(48)とともに投手陣を整備する。筒井壮外野守備走塁コーチ(49)も現職にとどまる。また、新たに片山大樹ブルペン捕手(49)がブルペンコーチに昇格し、1軍を担当するとみられる。

 ◇平田 勝男(ひらた・かつお)1959年(昭34)7月31日生まれ、長崎県出身の65歳。海星高から明大を経て81年ドラフト2位で阪神入り。好守の遊撃手として85年の日本一に貢献し、84年から4年連続ゴールデングラブ賞受賞。94年引退。1軍通算979試合で打率.258、23本塁打、220打点。引退後は阪神でコーチ、2軍監督を歴任。14年侍ジャパンU21代表監督。右投げ右打ち。

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