男性3人組「Number＿i」が、大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」（後7・20）の初出場歌手としてリストアップされていることが14日、分かった。制作サイドが近く出演を打診する方向で最終調整している。
昨年5月に「King＆Prince」を脱退した平野紫耀（27）、神宮寺勇太（26）、岸優太（29）の3人で同10月に結成。旧ジャニーズ事務所で副社長を務めた滝沢秀明氏が設立した「TOBE」に所属している。
今年元日にデジタルシングル「GOAT」でデビューし1年を通して大きく注目を集めた。同曲はYouTubeでの再生回数が日本男性歌手のデビューシングルとして史上最速となる3日で1000万回に到達。7月にはストリーミングでの再生回数が1億回を突破した。アイドル時代とは一線を画し、本格的なヒップホップに持ち前のダンスを盛り込んだ楽曲が人気だ。
記録以外でも目立った活躍をみせた。4月に米カリフォルニアで開催された世界最大級の野外音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」のステージに登場し世界進出。6月に東京・有明アリーナで初のコンサートを開催し、現在は全国ツアーの真っ最中だ。
例年、紅白は（1）その年の活躍（2）世論の支持（3）番組の企画・演出に合うか――の3点を軸に出場歌手を選定。3人の人気ぶりから、（1）と（2）は問題なくクリア。また、3人が初のテレビ出演にNHKの音楽番組「Venue101」を選んだことも後押しになっており、同局関係者は「今回の紅白責任者は『Venue101』のプロデューサー。局への貢献度も高く、出場は既定路線」と内情を明かし、「現在は3人にどんな演出がふさわしいのか議論をしている最中」と話している。
3人はキンプリ時代に5年連続で紅白に出場している。出場が決まれば、2年ぶりの大みそかのステージとなる。なお、TOBEは「そのような話はいただいておりません」と本紙に回答した。
≪老若男女に届くアーティストを≫今年の紅白のテーマは「あなたへの歌」。さまざまな年代や性別の視聴者に届くアーティストをNHKは現在選定している。特に期待されるのが中森明菜（59）だ。今年7月にイベントを行い、ファンの前で6年半ぶりに歌唱した。出場が実現すれば10年ぶりとなる。また今年8月にステージ復帰した氷川きよし（47）の返り咲きも濃厚だ。司会を務める橋本環奈（25）が主演する連続テレビ小説「おむすび」の主題歌「イルミネーション」を歌うB’zの初出場にも期待がかかる。