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V2成功したユーリ阿久井政悟「本物のボクシングを目指して頑張る」

スポニチアネックス 2024年10月15日 13時25分

 世界戦7試合を含む2日間興行「Prime Video Boxing 10」で勝利を収めた6選手が15日、東京都内のホテルで会見し、改めて喜びや今後を語った。

 13日に実施されたWBA世界フライ級タイトルマッチでユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)は12回判定2―1で同級8位タナンチャイ・チャルンパック(24=タイ)を下し2度目の防衛に成功した。ただ、満面に笑みとはいかない。「すっきり勝てなかったことが一番、悔いが残る。次は絶対にいい試合をしようという気持ち。(自身の)周りの人は完勝と言ってくれるけど、相手の勝ちにつけているジャッジもいるので、そこは無視できない。改善して次に向かいたい」。判定が割れたことは試合から2日経っても気にかかるようだ。

 試合全体を通して主導権を握った。10回にボディー連打を浴びて後退する場面があったものの、続く11、12回はポイントを奪いにいって狙い通りにジャッジ3人全員から支持を得て地力を示した。「ラスト2ラウンドを取れたことが勝因と思っている。あきらめずにいけたのが良かった」と、この点を収穫として挙げた。

 フライ級でも統一戦の期待が高まっている。WBC王座は13日に決定戦を制した寺地拳四朗(32=BMB)、WBO王座はアンソニー・オラスクアガ(25=米国、帝拳)、IBF王座は今年8月に決定戦を制したアンヘル・アヤラ(24=メキシコ)が保持する。ただ、阿久井は今回の試合結果に満足できなかったこともあり「統一戦どうこうより、次はもっと強くなって帰ってくることしか考えていない」と話した。

 しかし、統一戦に消極的というわけではない。「他の選手もそうだと思うが、僕も本物のボクシングを見せたいと思ってやっている。本物を目指して、また頑張りたい」と語り、“本物のボクシング”が意味するところについて「相手も強い選手で、強い者同士が戦うボクシング」と説明。王者同士が激突する統一戦は、阿久井の言う“本物のボクシング”に当てはまりそうだ。

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