大谷翔平のドジャースがリーグ優勝決定シリーズ進出を決め、12日にNHK総合が中継した大リーグ、ナ・リーグの地区シリーズ第5戦の平均世帯視聴率が、関東地区で20・3％を記録した。ビデオリサーチの調査で15日分かった。大谷がメジャー7年目にして初の地区シリーズ突破を懸けた試合で、さらにドジャースの山本由伸とパドレスのダルビッシュ有の日本人投手が先発で投げ合い、大きな注目を集めた。
瞬間最高視聴率は午前11時27分の22・9％。8回裏、大谷が最終打席で三振した場面だった。当初BSで放送予定だったが、NHKは地上波に急きょ変更。3連休初日の土曜午前に高視聴率を叩き出し、同局関係者は「レジャーに出かける人も多い日に異例の視聴率」と喜んだ。
この数字は、パリ五輪やサッカーアジア杯など、ビッグイベントが数多くあった今年のスポーツ番組視聴率で6位（15日現在）。14日放送のナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦のメッツ戦も18・5％で8位にランクイン。現在ベスト10には開幕戦（3月20日）の24・9％など大谷ドジャースが4試合入っている。
一方、地区シリーズ第5戦は米国でも注目を集め、AP通信は14日、2017年以降の同シリーズで最高となる平均視聴者数750万人を記録したと報じた。地区シリーズまでのポストシーズン全体でも平均の視聴者数が昨季から18％増の333万人となった。
今後のリーグ優勝決定シリーズに関し、NHKは「基本的にはBS放送で編成しているが、注目度の高い試合は随時地上波に切り替える」としている。ドジャースがワールドシリーズまで勝ち進めば、さらなる高視聴率は必至。視聴率ランクも大谷で埋め尽くされそうな勢いだ。