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王座陥落した田中恒成に元日本王者の細川氏「中途半端な距離にいて…」

スポニチアネックス 2024年10月16日 21時15分

 元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン氏が16日までに自身のYouTubeチャンネル「前向き教室」を更新。14日に行われたWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチについて語った。王者の田中恒成(29=畑中)が同級5位プメレレ・カフ(30=南アフリカ)に12回判定1―2(114―113、113―114×2)で敗れて初防衛に失敗した。

 細川氏は「(新王者となった)カフが強かった。田中恒成も攻めは良かった。けど、もう少しバックステップしないと、カフはリーチが長いから(田中が)打った後の返しのパンチをもらっていた。序盤から井岡選手とやった時のようなイメージがわいた」と指摘した。

 20年大みそか、当時のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔に挑んだ田中はカウンターの左フックを浴びて5、6回にダウンを喫し最終的に8回TKO負けしている。今回は5回に右アッパーを空振りしたところへ右ストレートを合わせられ、ダウンを喫した。「今回はちゃんとスピードを生かしてディフェンスにも気を使いながら、やっていた。やっているんだけど、相手がリーチ長いから。もう少し離れないと届いちゃう。中途半端な距離にいる時が良くなかった。7ラウンドは距離をガンガン縮めてバンバン打っていた。ここでカフはかなり疲弊したと思う」。その後は再び少し距離を空けて戦う時間が多かった。「もう少し遠めにバックステップすれば(カフは)空振りみたいな感じになったと思う。7ラウンドはずっと近距離にいたんだけど。(それ以外は)中途半端な距離にいてカフのパンチが当たっちゃう。相手のポイントになってしまう」と敗因を分析した。

 もし再戦した場合について細川氏は「能力的には田中恒成の方が全然、凄い。次は修正してくる。大差で判定勝ちすると思う」と話した。

 また、アマチュア時代から田中恒成と、しのぎを削っていた井上拓真(大橋)もWBA世界バンタム級王座から陥落した。「神様のイタズラなのかな。ライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)してきたと思う。その2人が(2日間の大型興行で)陥落。ボクシングは何が起こるか、わからないよ」。改めて勝負の厳しさを感じた様子だった。

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