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ドジャース・大谷 ナ優勝決定シリーズ3戦目 お目覚め弾でNY黙らせる!「感覚悪くない」

スポニチアネックス 2024年10月17日 1時31分

 ドジャースの大谷翔平投手(30)は15日(日本時間16日)、16日(同17日午前9時8分開始)のメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦に向け、敵地シティ・フィールドで記者会見に臨んだ。自身初のポストシーズン(PS)はここまで打率・222、1本塁打と低調で、ニューヨークのメディアからも質問が集中したが冷静に対応。“眠らない街”でお目覚めの一発をかっ飛ばし、現地メディアを黙らせる。

 世界一厳しい、と言われるニューヨークのメディア。会見場にはメッツの番記者も含め50人以上の日米メディアが集結した。もちろん、目当ては大谷。1勝1敗で迎える運命の第3戦に向けて「負けた試合も含め、素晴らしい緊張感の中でプレーできる喜びを感じている」と力を込めた。

 メジャー7年目で初のPSはここまで打率・222、1本塁打、5打点、盗塁なし。米メディアの中では「50―50(54本塁打、59盗塁)」の大谷にしては物足りないという見方が大半で、特に走者ありの場面で8打数6安打、打率・750に対し、走者なしで19打数無安打であることが話題。直後のデーブ・ロバーツ監督の会見でも15問中、7問が大谷関連の質問だった。

 大谷の見方は違う。第1戦の4打席目に特大の中飛を飛ばしたように紙一重の打席も多く「感覚自体は悪くない」と一蹴し、ボール球を追いかけているという指摘も否定。ア・リーグ優勝決定シリーズを戦うヤンキースの主砲ジャッジやバリー・ボンズ、アレックス・ロドリゲスのPS成績と比較する質問には「そういう選手たちと自分が一緒か分からない」と謙虚に返した。

 体調管理も徹底している。第2戦後の午後7時30分ごろにロサンゼルスをたち、5時間のフライトで現地到着は3時間の時差が進んで午前3時30分。午後4時15分開始の会見だったが「さっきまで寝ていた。今も眠い」と笑い「今日と明日の睡眠が、パフォーマンスの中で大事」と続けた。

 メ軍と同じニューヨークが本拠のヤンキースは17日(日本時間18日)からクリーブランドで試合のため、現地での大谷への注目は高まるばかり。「PSとレギュラーシーズンは違う。今回もニューヨークに来てどういう感じか、初めてなので楽しみ」。当日、気温は10度前後と冷え込みそうだが、批判的な現地メディアを黙らせるホットな一撃を放つ。(柳原 直之)

 ≪セベリーノ撃ち再現へ≫大谷は第3戦の先発セベリーノに対しては通算6打数3安打で打率.500。エンゼルス1年目の18年に当時ヤンキースだった右腕の内角97マイル(約156キロ)を弾丸ライナーで右翼席に運ぶ衝撃の一発を放ち、それまで実力に懐疑的だったニューヨークのメディアに認められるなど大きな話題を呼んだ。それでも慢心はなく「あまり多く対戦していないので第1打席の印象を新鮮に受け止めて次の打席、次の打席としたい」と見据えた。

 ▼ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(大谷の打順変更について)それは考えていない。下位打線を調整することはあっても、翔平を3、4番に移すことはあり得ない。最高の打者に(1番で)5打席を与えたい。

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