◇ア・リーグ優勝決定シリーズ第2戦 ヤンキース6－3ガーディアンズ（2024年10月15日 ニューヨーク）
ついに主砲のバットから一発が飛び出した。ヤンキース・ジャッジが4―2の7回、1死一塁で中越えに豪快な2ラン。PS6試合、26打席目での初アーチで地元の4万7054人の観客を熱狂させ「私たちが得点すると、いつでもこの場所は爆発する。特別だよ。喜んでもらえていい気分だったし、興奮した」と満足感に浸った。
シーズン58本塁打、144打点でナ・リーグの大谷とともにMVPの最有力候補。だがPSはこの試合前まで15打数2安打の打率・133だった。不振を抜け出す一発はPS通算14本目のアーチ。球団史上5位で4位のベーブ・ルースに1本差とした。
2回1死二、三塁では前打者ソトが敬遠されて満塁策。ジャッジにすれば屈辱の場面だが、中犠飛で「（ソトが）好調だから驚きはしなかった。私だって敬遠したよ」と笑って答える余裕も見せた。
これで本拠地で2連勝。15年ぶりのワールドシリーズ進出に前進したが、主砲は「やるべきことに備えるだけ」と気を引き締めた。（杉浦大介通信員）