俳優の西田敏行(にしだ・としゆき)さんが東京都内の自宅で死去したことが17日、分かった。76歳だった。2024年、昭和のテレビ史を彩ったスターの訃報が相次いでいる。
西田さんは1947年(昭22)11月4日、福島県出身。67年にTBSドラマ「渥美清の泣いてたまるか」でデビュー。70年に青年座に入団し「情痴」で初舞台を踏んだ。主な出演作はドラマ「西遊記」「池中玄太80キロ」、映画「敦煌」「ゲロッパ!」など。「釣りバカ日誌」シリーズは88~09年まで22作に主演。歌手として「もしもピアノが弾けたなら」などでNHK紅白歌合戦に4回出場した。08年紫綬褒章受章。
今年に入り、昭和から平成にかけて活躍した著名人の訃報が続いている。1月、女優の中村メイコさんが肺塞栓症のため死去したことが報じられた。
5月には「浪花のモーツァルト」として親しまれた作曲家でタレントのキダ・タローさんが死去した。93歳だった。
同月、漫才コンビ「今いくよ・くるよ」で1980年代の漫才ブームをけん引した今くるよさんが死去。
さらに「アウトレイジビヨンド」や「翔んで埼玉」など硬軟問わずに俳優として存在感を示し、バラエティー番組でも活躍した中尾彬さんが5月16日に死去していたことが発表された。心不全のため都内の自宅で亡くなった。
テレビアニメ黎明期を彩った声優の訃報も相次いでいる。今年7月には、「ドラえもん」の野比のび太役、「ヤッターマン」ドロンジョ役で知られる声優・小原乃梨子さんが死去。またアニメ「サザエさん」の花沢花子役、「天才バカボン」シリーズのバカボン役などで知られる声優の山本圭子さんも敗血症のため死去した。
今月11日には、初代「ドラえもん」を担当した大山のぶ代さんの訃報が伝えられたばかり。各界から悲しみの声が上がった。