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西田敏行さん死去 9日前に「劇場版ドクターX」会見登場 終始いすに座ったままも…共演者と軽妙やりとり

スポニチアネックス 2024年10月17日 13時39分

 俳優の西田敏行さんが東京都内の自宅で死去したことが17日、分かった。76歳だった。今月8日には、人気ドラマシリーズ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の映画「劇場版ドクターX」(12月6日公開)の完成報告会見に出席していた。

 西田さんは、米倉涼子、遠藤憲一、岸部一徳らシリーズおなじみのキャストと共に登壇した。会見冒頭で、勝村政信が「このドラマが始まったときこんなに長く愛されるとは思っていませんでした。そして最後に映画までたどり着きました」とコメント。続く、西田さんも「大門未知子があまりにもすばらしいオペの腕を持っているので、嫉妬を持って演じてきた。今後ともひとつよろしくお願いします…。というか、もうないんだよね」と、シリーズ完結をフライングで明かした。

 これに鈴木浩介に「米倉さんが発表する大事な直前に、勝村さんが“最後で”とか、西田さんも。なんでみんな米倉より前に終わりだって言っちゃうの」とツッコみ。西田は「言った?」とキョトンとしていた。「ドクターX」チームの和気あいあいとした雰囲気が伺える一コマだった。

 さらに、自身が演じた蛭間重勝について、「蛭間重勝という役とこれでさよならするのかなと思ったら、ちょっと寂しいというか。そういう気持ちになりましたね」としみじみ。「役者をやっていて、いろんな役をいただくわけですけど、蛭間重勝っていう役は好きな役のベスト5に入る。ずっと蛭間重勝でいたいなっていう気持ちがあったもんですからね。終わるのが嫌だなって感じがしてました」と声を震わせていた。会見では終始いすに座ったままで共演者とのやりとりを繰り広げていた。

 西田さんは1968年青年座俳優養成所に入り、1970年(昭和45年)に卒業。青年座座員となる。同年の青年座7月公演「情痴」で初舞台を踏んだ。その後は役者として不遇の日々を送るが、1976年にレギュラー出演した「いごこち満点」と「三男三女婿一匹」(共にTBS)で注目を集め、個性的なキャラクターで注目を集めた。

 また、俳優だけではなく幅広い活躍も見せた。歌手としては1981年4月に発売した「もしもピアノが弾けたなら」は大ヒット。

 さらにバラエティー番組では2001年から朝日放送テレビ「探偵!ナイトスクープ」の2代目局長に起用。2019年11月22日放送分まで、約19年間にわたりレギュラー出演した。

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