FC町田ゼルビアはJ1再開後初戦となる19日、柏レイソルとアウェーで対戦する。黒田剛監督が17日の練習後に取材に応じ、逆転優勝へ強い決意を口にした。
町田は首位を独走したリーグ中盤戦の勢いが失われ、9月末には広島との首位攻防戦に完敗。続く川崎F戦も今季最多の4失点で初の連敗を喫し、3位で首位との勝ち点差が6に広がった。「首位でずっと来ていて、慣れていないこともあり精神的な疲れがあった。頭と体を休ませて、もう一度深呼吸するいい時間になった」。約2週間の中断期間は、映像も使いながら守備のコンセプトを再確認。勝負の終盤戦へ準備を整えた。
J1初挑戦のシーズンも大詰めを迎え、指揮官の言葉にも変化が現れている。これまで少なくとも対外的には当初の目標「5位以上」を変えず慎重な姿勢を崩さなかったが、ここに来て「優勝を目指さずして、3位も5位もない」と断言。「あと5試合なので、隠してもしょうがない。まだ手の届くところに優勝があるからどんどん声に出して、それに即した日常を実践できればおのずとパフォーマンスが上がってくる」と語気を強めた。
現在16位の柏には、5月にホームで2―0と勝利している。それでも「ここ数試合（3試合）無失点で来ていてより強固になっているし、（残留争いで）今まで以上のモチベーションとパワーで来るのは分かっている」と警戒。「受けて立つようでは飲み込まれる。我々も上を追うパワーを出していく」。メンタル面でも相手を上回り、逆転優勝へ望みをつなげる。