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伊藤雅雪氏「俺も失望したし、ガッカリした…」 カシメロの計量オーバーの舞台裏を明かす

スポニチアネックス 2024年10月17日 20時57分

 「トレジャーボクシングプロモーション」の代表で元WBO世界スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪氏(33)が16日までに「トレジャーボクシングプロモーション」の公式YouTubeチャンネルを更新。13日に開催された「TREASURE BOXING PROMOTION 7 in 横浜武道館」で体重超過したWBO世界スーパーバンタム級5位のジョンリール・カシメロ(35=フィリピン)の舞台裏を明かした。

 大会前に伊藤代表はカシメロに大会2週間前の来日を要求。するとカシメロ陣営は「ギリギリで来日したい」と返答してきたが、撮影などプロモーションもあるため結果的に大会2週間前の来日となった。

 カシメロの体重についても動画で送ってもらい、体重確認もして落とせるリミット体重に落とせる範囲内だったという。計量前日には「当日には100グラムオーバーになります」と聞いていたようだ。

 だが前日計量の1回目でまさかの1キロオーバー。過去にも200グラムぐらいの体重超過はあったが過去最大の体重超過に「なんで1キロオーバーしてくるんだろうね?落としてくれると思ったから焦った」と当時の心境を吐露した。

 そして1キロオーバーがわかった瞬間にスタッフから「サウナで落としますか?」と尋ねたという。しかしカシメロは「俺はミットで落とすから大丈夫」と拒否。カシメロはミットを始めたが汗が出る気配もなく「サウナに行きたい」と要求してきて、大会サイドはサウナの準備を始めた。

 伊藤代表は「それが遅かった。最初からサウナにすればよかった」と反省。そして「俺も“なんでこのタイミング…”という思いから失望したし、ガッカリした」と言及した。

 対戦相手のサウル・サンチェス陣営と交渉した上で、もし試合が無くなってしまった場合にも、サウルには保証を払うことを約束した。その上で「試合するかどうかはあなたたちで決めた方がいい」という言葉から、カシメロの大会当日計量で58・0キロでの計量が定められた。

 結果的に当日計量をクリアしたカシメロが第1Rからエンジン全開。1RKO勝利を飾った。

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