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楽天・三木新監督 契約年数、年俸非公表 5年ぶり異例の再登板「想像をはるかに超えた決意」

スポニチアネックス 2024年10月18日 5時34分

 20年以来、5年ぶりの再登板。楽天・三木肇新監督(47)は、楽天モバイルパークで就任会見に臨み「野球をしてきた者として名誉なこと。自分自身の想像をはるかに超えた決意と強い覚悟でいる」と気を引き締めた。

 今季12球団で最も低い年俸4000万円で2年契約を結んでいた前任の今江監督は、球団創設20周年で交流戦Vを遂げるも終盤に失速して3年連続4位。わずか1年で契約を解除され、自身に白羽の矢が立った。球団の意向で新監督の契約年数や年俸は異例の非公表。球団創設から今季までの20年間で6人の監督が1年で退任したことで世間の風当たりが強まったことが影響しているとみられる。

 異例の船出となったが、東北のために火中の栗を拾う。今回と同様に2軍監督から昇格した20年はコロナ下のシーズンで4位に終わり、自身もわずか1年で退任。今季は2軍で指揮を執る中で何度も本拠に足を運び、スタンドで試合を観戦した。当初は1軍選手の視察が目的だったが「いいプレーには一緒に喜び、悔しい時には一緒に涙しているファンの熱意、姿に圧倒された」と回想。ファンとともに「ワンチームで戦いたい」とBクラスからの巻き返しを狙う。

 目標を問われると「チームを強くすること。逆境、球際、チャンス、ピンチ、いろいろな面での強さを求める」と強調。「(昔は)職人肌の選手がいた。伝統を守りながら、新しいことも取り入れて挑戦したい」と見据える。

 「しっかり精神力も鍛えられるようなトレーニングもします」と走り込みなどを増やす意向も明かした三木監督。「温故知新」をテーマに、ファンに愛されるチームを目指す。(花里 雄太)

 ≪パでは西武・伊原監督以来≫楽天・三木監督が20年以来5年ぶりに監督に復帰する。監督再登板は12球団では23年の岡田監督以来だが、楽天では初めてとなる。パでは14年西武の伊原春樹監督以来11年ぶり7人目。優勝経験のない監督の再登板は04年ロッテのバレンタイン監督以来2人目となる。過去の6人は監督期間中に1度以上チームを優勝に導いているが三木監督はどうなるか。

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