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たけし「本当にいい役者」 藤岡弘、「青春とともに歩んだ仲間」 西田敏行さん訃報に各界から悲しみの声

スポニチアネックス 2024年10月18日 4時3分

 西田さんの訃報を受け、芸能界から悲しみの声が相次いだ。北野武監督(77)は自身のサイトで「体調が良くないことは知っていた。ずっと心配していたけど悲しいことになった」とつづった。監督・脚本・主演を務めた映画「アウトレイジ」シリーズ2作品に出演。北野監督は「がっくりしています。本当にいい役者だった」としのんだ。

 1970~80年代に人気を博したテレビ朝日の刑事ドラマ「特捜最前線」で共演の俳優藤岡弘、(78)は本紙の取材に応じ「青春をともに歩んだ仲間。なんで先に逝くんだよ」と悔しさをにじませた。共に第1話から登場し、藤岡はエリート、西田さんは叩き上げの刑事役。対照的な役どころながら名コンビとして事件を解決に導いた。「台本にないことばかりで対応が大変。でも、それも楽しかった」と話した。

 特に印象に残っているアドリブは「彼が急に僕をおんぶして、走り出したこと。僕みたいなデカい男を背負って…その時は苦笑した」と振り返った。プライベートでは「藤岡ちゃん」と呼ばれ、会えば「おー!」と満面の笑みで迎えてくれたという。「僕のことを“ちゃん”付けで呼ぶのは唯一。いつもニコニコして人間味あふれる人。最後に会ったのは2、3年前だけど、また一緒に食事をしたかった」と語った。

 誰からも愛された西田さん。周囲のショックは大きく、日テレ「池中玄太80キロ」(80年)で共演した女優の杉田かおる(59)はショックで追悼コメントが出せない状態だという。

 ▼池中玄太80キロ 亡くなった妻が残した3人の娘と暮らす報道カメラマンの子育て奮闘記。西田さんの民放連ドラ初主演作。タイトルの「80キロ」は当時の西田さんの体重。

 ▼釣りバカ日誌 趣味の釣りと家庭をこよなく愛する会社員の浜ちゃんと、その勤務先の社長(三國連太郎さん)の珍騒動を描く物語。初代の妻役が石田えりで、2代目が浅田美代子。

 ▼ドクターX~外科医・大門未知子~ 孤高のフリーランス外科医の活躍を描く医療ドラマシリーズ。西田さんは陽気な表情の裏に腹黒い野心を抱える人物を好演。

 ▼アウトレイジ 暴力団の抗争を描くバイオレンス作。西田さんは関西の巨大暴力団の若頭役を演じた。普段の温和なイメージと打って変わって、関西弁でどう喝する姿が話題を呼んだ。

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