◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ドジャースーメッツ（2024年10月17日 ニューヨーク）
ドジャースの山本由伸投手（26）が17日（日本時間18日）、敵地でのメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦に先発。初回から失点する立ち上がりとなった。
大谷の先頭打者アーチで援護を受けた状態でマウンドに上がった山本は、初回1死からビエントスに同点ソロを被弾。95・1マイル（約約153キロ）の直球を中堅右に運ばれた。
それでも続くアロンソをスライダーで空振り三振に仕留めると、ニモはスプリットで空振り三振。動揺を見せずに最少失点で切り抜けた。
山本はポストシーズンに入り、パドレスとの地区シリーズ第1戦で3回5失点と不安要素を残した。それでも前回11日（同12日）の同シリーズ第5戦ではダルビッシュ有と投げ合い、5回2安打無失点と好投。チームのシリーズ突破に貢献した。
前日会見では「（メッツは）凄く勢いのあるチームだし、凄くいい選手もたくさんいる。ベストな状態で挑みたい。立ち上がりは凄く大切にしている。とにかく最高の状態に持っていけたら」と意気込んだ。
メッツは“因縁の相手”でもあり、メジャー移籍を目指した昨オフ、来日したメッツのスティーブ・コーエン・オーナーと、家族で会食。その後、米国でもコネティカット州の豪邸に招かれ2度目の面談。ド軍よりも先に同額の3億2500万ドル（決定時約462億円）の提示を受けたとされるが、ド軍入りを決断した。「凄くいろいろな話をしていただいた。本当に最後まで迷うような良いチームだなと感じた」と感謝する。だが、メッツファンにしてみれば「振られた相手」だけに、敵地での厳しい声にも立ち向かう。
チームは前日16日（同17日）の第3戦に快勝し対戦成績を2勝1敗とした。第4戦に勝てばリーグ優勝、ワールドシリーズ進出に王手をかける重要な一戦となる。