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元日本王者の細川バレンタイン氏が那須川天心に「スゲエ。戦い方を変えるなんて、マジでできんぞ」

スポニチアネックス 2024年10月18日 21時4分

 プロボクシング元日本スーパーライト級王者・細川バレンタイン氏が18日までに自身のYouTubeチャンネル「前向き教室」を更新。14日に行われたWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座決定戦について、元日本スーパーバンタム級王者の古橋岳也氏とともに語った。試合は同級1位の那須川天心(帝拳)が10回判定3―0(98―91×2、97―92)で同級2位ジェルウィン・アシロ(フィリピン)を下して王座を獲得。日本国内でも世界戦に出場する権利をつかんだ。

 古橋氏は「スキルはやっぱり高い」と試合全体を通しての印象を語った。細川氏も「ボクシングスキルがあると思った」と同意。古橋氏は「一番、気になったのは全然、足がないなと思った。(相手に対し)角度を変えたりはしているけど(中間距離で)打って返してを重視しているのかなと感じた」と話した。この点に関し細川氏は「(足を使うボクシングが)もうできなくなったという意見があるかもしれないけど。そんな訳ないじゃん。俺は(那須川が)あえて封印して、相手を削り取るボクシングをしたように見えた。スキルもメンタル的な部分もボクサーっぽくなってきている」と自身の見立てを披露した。

 また、対戦相手のアシロについて「思っていた以上に強かった」と評価。古橋氏も「そうなんですよ」と間髪入れずに同意。その上で古橋氏は「天心選手がいろいろ(戦い方の)手札がある中で、うまく合わせられなかったのかな。相手に対し、いいカードを切れなかったのかな」と語った。細川氏は「そこは分からないよね。でも陣営は(那須川は)これができる、あれができると分かっているはず。あの日は“こういうふうにいこう”という課題の下、やったんじゃないかな」と話し、今後を見据えて試合で経験を積むために事前に立案したプランを着実に遂行した戦い方ではなかったかと指摘した。

 細川氏の指摘について、古橋氏は「あの舞台で、そういうことをできるのは凄い」と、やや承服しかねる様子。細川氏は「マジで凄いと思っている。けっこうクリーンなヒットも、もらっていた。でも、あれで足を使い出したら、削り倒すボクシングを経験できない。ボクシングはどこかで止まって打ち合わないといけない場面が出てくるから」と実戦での経験を重視したプラン通りだったという見立てを再び強調した。「自分がプロとしてボクシングをやってみて、戦い方を変えるなんて、マジでできんぞ。それを考えるとスゲエなと思った」と語った。

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