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広島・森下「後半に1勝、2勝でもしていたら…」 身体&投球を強化し絶対的な投手になる

スポニチアネックス 2024年10月19日 5時46分

 広島・森下暢仁投手(27)が18日、さらなる身体強化、投球強化に意欲を示した。3年ぶりに参加する秋季練習では筋力や体幹トレーニングに主眼を置く。来春まで継続する意向だ。2桁10勝を挙げながら、優勝争いの佳境で勝てなかった現実に、悔しさと無念さを胸に刻む5年目。データで示された課題にも向き合い、来季は「技」と「体」でより強い姿を披露する。

 22年は10月末に右肘手術、23年はクライマックスシリーズがあったため、森下にとっては21年以来3年ぶりの秋季練習参加。大瀬良、九里、床田らローテーション投手が自主練習を認められる中、午前10時から午後4時過ぎまで汗を流した。

 「重りを持ったり、瞬発、体幹。ウエート(トレーニング)を結構ガッツリやっています。上半身と下半身を交互に。こういう時しか追い込めないので」

 参加投手陣に課された秋のメニュー。森下自身、今季は自らの意思で従来よりもランニング量を減らし、その分、瞬発力を鍛えるトレーニングを増やしてきた。それとは違うアプローチ方法。時間を見つけ、来春キャンプまで継続する意向だ。

 「やってみないと分からないけど、体が強くなったり、レベルアップできるところはあると思います」

 今季8月までは順調だった。20日の巨人戦で2年ぶりの2桁10勝をマーク。だが、V争い佳境の9月に入って急失速した。自己ワースト6連敗を喫し、初の2桁10敗。「うまくいった部分はあった」のは事実でも、期待が大きい分、勝てない現実に失望感が募った。

 「後半に1勝、2勝でもしていたら流れが変わり、今も野球ができていたのかな…と。ほんと悔しいし、申し訳ない気持ちです」

 なぜ打たれたのか…が、映像やデータで示される時代。「重心が倒れたり、(左肩の)開きが早かったり」。映像を見比べると、最終盤はフォームに微妙なズレが生じていたという。「三振を取りたい時に取れなかった」課題も残った。

 「自分たちが結果を残さないと今後、上にはのぼっていけない。そういうメンバーが今、こうやって必死にやっていると思う。いい時間になっているのでは…と思います」

 思い起こせば8月上旬、森下は「今のモチベーションは個人どうこうよりも優勝。今年が一番チャンスがあると思うので。お酒も控えています」と話していた。最終盤に味わった悔しさを胸に刻んで、もっと体を鍛え、技術を磨く。絶対的な…と形容される投手になるために――。 (江尾 卓也)

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