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東尾修氏 ソフトバンクの強さを再認識させられた 打線は近藤の存在が大きい

スポニチアネックス 2024年10月19日 6時3分

 ◇パCSファイナルステージ第3戦 ソフトバンク3―2日本ハム(2024年10月18日 みずほペイペイD)

 【東尾修 視点】やはり、強い。まさにソフトバンクの強さを再認識させられたCSだった。投打ともに盤石。特に打線では、故障から復帰した近藤の存在が大きかった。

 私も投手出身だが、果たしてどこに投げれば抑えられるのか。この日は左右に打ち分けて4安打。バットコントロールのうまさは天下一品だ。コースを見極め、思い通りのバット軌道で打球を飛ばす。技術が飛び抜けている。MVPに輝いた山川との4、5番は最強のコンビだろう。

 初回2死一塁から山川が放った先制二塁打は、フルカウントから甘く入った直球を捉えたもの。次打者は近藤。投手にしてみれば山川を歩かせ、得点圏に走者を置いて勝負したくない打者だ。ボールにはできないとの強い意識の結果、山川への1球が甘くなった。まさに相乗効果。CSで12打数1安打だった柳田が復調すれば、日本シリーズで打線は死角がなくなる。

 4軍まで組織し、投打とも若手選手が次々と出てくる。圧倒的な選手層の厚さ。来季もパ・リーグの他の5球団は太刀打ちできないのでは…。そう思わされる3試合だった。 (スポニチ本紙評論家)

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