Infoseek 楽天

DeNA・三浦監督 早め継投ズバリ!5投手で逃げ切り3連勝 日本シリーズ進出王手!

スポニチアネックス 2024年10月19日 5時33分

 ◇セCSファイナルステージ第3戦 DeNA2―1巨人(2024年10月18日 東京D)

 番長の「成り上がり継投」がズバズバ決まった。DeNA・三浦監督は5投手の継投策で1点差の勝利をつかみ、「ブルペンが準備をしてくれていたので早めに仕掛けた。全員でよく守ることができた」と笑顔を見せた。

 先発で3回1失点だった2年目の吉野には4回の打席で代打。4回を佐々木に任せ、5回はオリックス戦力外から加入した右下手投げの中川颯を起用した。2回打者6人の完全投球。3三振も含め100点満点の快投を演じ、「昨年までは(CSは)テレビ画面で見るだけなので悔しかった。投げられることがありがたい」と感慨深くCS初登板を振り返った。

 球団はプロスカウトはじめアナリスト陣など総力を結集し、前年までわずか1試合登板だった中川颯を独自のデータで分析。セ・リーグでは通用すると判断し、獲得に踏み切った。期待に応え、プロ初勝利から3勝。そして難敵相手の大舞台でも継投を堂々支えた。

 7回からは山崎も2回無失点。2人とも三浦監督が「1イニング目を見て次もいけると思った」と判断して回をまたいだ。岡本和には先制ソロを浴びた後、2度の申告敬遠を指示。「1打席目を見てもバットが振れている」と勝負回避の策で3連勝につなげた。

 同じ3位から駆け上がった17年以来の日本シリーズ進出に王手。パは既にソフトバンクが突破し、19日に勝てばポストシーズン6連勝の勢いで7年ぶり再戦の舞台に上がることができる。敵地で切れ味抜群の采配を見せた三浦監督は言った。「今日のことはもう忘れる。そして明日もう一回全員で集中してやる」。握った拳で確実な手応えを感じ取っていた。(大木 穂高)

 ≪突破率93%≫DeNAが3連勝で巨人のアドバンテージを含め3勝1敗とした。日本シリーズを懸けたプレーオフ、CSで先に王手は今季のソフトバンクまで延べ45チーム。そのうち、シリーズ進出を逃したのは77年ロッテ、10年ソフトバンク、12年中日の3チームしかなく、突破率は93%になる。また、4勝先勝制となった08年以降のCSファイナルSで2位以下のチームが先に王手は6チーム目。17年のDeNA自身を含む最近4チームが突破している。

この記事の関連ニュース