Infoseek 楽天

中日・石川昂弥、アピールしたい部分は「全部です」 最下位からの逆襲へ…牙を研ぐ次代の大砲候補

スポニチアネックス 2024年10月19日 7時2分

 次代の大砲候補が、牙を研いでいる。来季高卒6年目シーズンを迎える中日・石川昂弥内野手(23)だ。

 「バットを体の近くを通す意識で練習してきました。ちょっと手応えは感じています」

 今月12日からスタートしたナゴヤ球場での秋季練習では、森野打撃コーチと打撃フォームを修正するなど懸命に取り組んできた。

 「バットが体から離れると、速い球がファウルになってしまいますが、近くを通すことで前に飛ばせたり、長打が増えたり、というところにつながってくると思います」

 1軍の主戦クラスの投手が投げる速い直球を、一振りで仕留められるかどうかが、飛躍へのカギ。8月27日の広島戦で広島・森下の149キロ直球を詰まりながらも右翼線へ運ぶ決勝2点二塁打を放つなど、そのポテンシャルは竜党の多くが期待する。最短距離でバットを出す技術が身に付けば、差し込まれるケースは減る。覚醒のきっかけをつかむことにつながるはずだ。

 昨季は自身初の2桁本塁打となる13発を記録。さらなる上昇曲線を描くことを予想された今季だったが、出場82試合で打率・272、4本塁打、25打点と不完全燃焼だっただけに、来季の巻き返しに期待がかかる。

 秋季練習を日程途中で切り上げて、みやざきフェニックス・リーグに参戦するため、16日に宮崎入り。フェニックス・リーグでは、井上新監督が指揮を執っている。球団史上初の3年連続最下位からの逆襲へ、生え抜き大砲の誕生は必要不可欠。「(アピールしたい部分は)全部です」と石川昂。実戦経験を積みながら、新指揮官にアピールしていく。(記者コラム・湯澤 涼)

この記事の関連ニュース