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巨人・坂本勇人「思い切って飛び込みました」 魂のヘッスラ2連発でチームをCS初白星にけん引

スポニチアネックス 2024年10月19日 23時8分

 ◇セCSファイナルステージ第4戦 巨人4―1DeNA(2024年10月19日 東京D)

 巨人の坂本勇人内野手(35)が「6番・三塁」に入って2試合ぶりに先発復帰。魂のヘッドスライディング2連発でチームをクライマックスシリーズ(CS)初勝利へと導いた。

 1―1で迎えた7回、1死からこの日2安打目となる左前打を放って出塁。続く中山がしぶとく一、二塁間を抜いてCS通算12打席目で待望の初安打を放つと、坂本は一塁から激走を見せて三塁ベースに頭から飛び込んだ。

 そして、岸田が初球でセーフティースクイズ。これに坂本が再び激走し、本塁にヘッドスライディングで勝ち越しホームイン。激走に次ぐ激走、そして魂のヘッスラ2連発で1点をもぎ取ったベテランが手でグラウンドを何度も叩いて珍しく感情を爆発させ最高の笑顔を見せると、苦楽をともにしてきたベンチの阿部慎之助監督(45)も拍手して喜んだ。

 この坂本のプレーでこれまでの悪い流れは一変。犠打野選で一塁に生きた岸田と中山の代走に出ていた二走・増田大が代打・長野の初球に意表を突いた重盗を決めると、長野の右打ちした一ゴロがオースティンの野選と悪送球を誘い、増田大に続いて岸田も一気にホームイン。この回一挙3点を挙げると、8回はバルドナード、9回は大勢の継投で逃げ切った。

 チームメートに火をつけ、悲痛な思いでスタンドから見守っていた巨人ファンの胸を熱くさせる坂本のプレー。「自分のなかでヘッドスライディングが一番速いと思っていたので、思い切って飛び込みました」とし、3連敗で迎えた崖っ縁の一戦については「もう勝つしかないという思いで臨みました」と振り返った。

 この日は、右手と左手のグリップを少し空けてバットを握っていた。日本テレビでゲスト解説を務めていた同学年で仲のいい広島・秋山翔吾外野手(36)は放送内で試合前に坂本からグリップを空けてみるとチャレンジを聞かされていたことを明かしていたが、そんなことはつゆ知らず?坂本は「気のせいです」と多くを語らなかった。

 16日の初戦では「6番・三塁」に入り3打数1安打1四球と個人的にはまずまずだったものの、チームはわずか4安打で零敗スタート。17日の第2戦は「5番・三塁」に入って4打数無安打で、チームも5安打で1点しか取れずに連敗となった。

 前日18日の第3戦では初のベンチスタート。1点を追う9回に岸田の代打で登場するも空振り三振に終わり、今CSの打撃成績は8打数1安打となっていたが、この日は3打数2安打と気を吐いた。巨人打線にはやっぱり坂本が必要だ。

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