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ソフトバンク“杉内2世”吉田狙う!!「生意気なチェンジアップ」が魅力の西濃運輸左腕をリストアップ

スポニチアネックス 2024年10月20日 5時2分

 ソフトバンクが24日のドラフト会議の上位指名候補として、西濃運輸の吉田聖弥投手(22)をリストアップしていることが分かった。佐賀・伊万里農林出身で最速149キロを誇る左腕。社会人ながら年齢は大学4年と同じで、急成長を遂げた伸びしろも魅力。明大・宗山塁内野手(21)が1位指名の最有力候補に挙がる中で、九州出身の“杉内2世”にも視線を注いでいる。

 今年に入り評価を急浮上させているのが西濃運輸の左腕・吉田だ。球団幹部は「高い評価はしている。上位(候補)にはいる」と語り、24日に控えるドラフト会議の上位指名候補に挙げている。

 最速149キロの伸びのある直球とチェンジアップが武器。バランスの取れた力感のないフォームから、キレのあるボールを投げ込む姿は球団OBでもある杉内俊哉(巨人投手チーフコーチ)を想起させる。祖父と福岡ドームで野球観戦した小2の時、投げたのが杉内だった。「凄くかっこいいなと思って、自分も野球をやりたいと思った。今も変わらず杉内さんが憧れ。目指す投手は杉内さんです」と吉田は語る。

 特に自信を持つ変化球はチームの選手名簿の自己PR欄に「生意気なチェンジアップ」と記するほどの“伝家の宝刀”だ。阪神時代の03年に沢村賞を獲得し、その後、メジャーにも挑戦した井川タイプの投手として大成を期待する声もある。

 社会人4年目だが高校から入社しており、年齢も大学4年と同じで伸びしろも魅力だ。佐賀・伊万里農林2年夏の県大会で8強入りしたものの、全国的には無名。直球の最速も140キロに満たなかった。それが大きくスケールアップに成功。球速もグンと伸びた。

 この1年はフィジカル面の成長とともに、覚醒ともいえる飛躍を遂げた。今年の都市対抗予選では東海地区で4試合、27イニングを投げて防御率0・00の快投。本戦でも3試合に先発して4強入りの立役者となった。

 今年、4年ぶりのリーグ優勝を果たしたソフトバンクの投手陣は、リーグトップのチーム防御率2・53をマークした。先発も2桁勝利を挙げた有原、モイネロの二枚看板に加え、9勝のスチュワート、8勝の大関と続く充実した陣容だ。若手左腕も松本晴、前田純、前田悠ら期待値の高い投手がそろうが、常勝期を築くためにも、さらなる投手王国化は必要不可欠だ。

 他球団も貴重な先発左腕タイプとして熱視線を注いでいる。九州出身の“杉内2世”の行方は――。ドラフト会議に注目が集まる。

 ◇吉田 聖弥(よしだ・せいや)2002年(平14)5月23日生まれ、佐賀県唐津市出身の22歳。小3から相知レインボーで野球を始めて捕手や遊撃手。相知中で軟式野球部に所属して投手に転向した。伊万里農林では1年春に背番号19でベンチ入りし、1年秋から背番号1。西濃運輸では23年日本選手権、24年都市対抗に出場。50メートル走6秒8、遠投115メートル。1メートル75、80キロ。左投げ左打ち。

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