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【光る君へ 大河絵(光る君絵)】第39話 突然すぎる“太陽”との別れ 惟規が最期にまひろと賢子に…

スポニチアネックス 2024年10月20日 17時2分

 女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は20日、第40話が放送される。先週の第39話では、これまで物語の中出それぞれに存在感を見せていた伊周(三浦翔平)と惟規(高杉真宙)が退場した。家族を温かなキャラクターで包み込んできた惟規の突然すぎる悲報に、ファミリーは…。

 <※以下、ネタバレ有>

 先週の第39話は「とだえぬ絆」。中宮・藤原彰子(見上愛)が2人目の皇子を出産。次期皇位をめぐり、公卿たちの思惑が入り交じる中、藤原道長(柄本佑)は自身の血を引く天皇の誕生を意識し始め、藤原伊周の体調悪化の噂が宮中で広まる。一方、帰省中のまひろ(吉高由里子)が久しぶりに家族団らんを楽しんでいると、藤原賢子(南沙良)の父親が道長であることを、藤原惟規が藤原為時(岸谷五朗)にバラしてしまう。真実を知った為時は…という展開。

 従五位下に昇進した惟規。いと(信川清順)は「いつかこういう日が来ると思って」、密かに赤の束帯を準備していた。2人は涙の抱擁を交わした。そして春の除目。為時が越後守に任じられ惟規が為時を送ることに。

 そして旅立ち前夜の会話が姉弟最後の会話に…。

 惟規「姉上の裳着の時は、姉上と父上の仲は最悪だったな。父上と目も合わさない姉上、怖かったよ」「親子って、変わらないようで変わるんだな」

 まひろ「賢子と私の仲も、いずれよくなるってこと?」

 惟規「たぶんね。だって、賢子の母上は、姉上だけなのだから。そういえば、左大臣様の姉上への気持ちも、変わらないな。斎院の中将の君の心は、コロッと変わったけど。それに比べたら、左大臣様は凄いよ。きっと、みんなうまくいくよ」「よく分からないけど、そんな気がする」

 まひろ「調子のいいことばっかり言って。父上をよろしくね」

 越後への道中。惟規は突然、激しい腹痛に襲われた。越後国府に到着。為時は医師を呼んだ。惟規は筆を手に取り、紙に書き進めるが、為時の腕の中で力尽く。「惟規…惟規!」。為時は愛息の名を泣き叫んだ。

 惟規の辞世の歌が届く。

 「都にも 恋しき人の 多かれば なほこのたびは いかむとぞ思ふ」

 いとは慟哭、賢子も涙。まひろは「ここで力尽きたと、父上が。都にも、恋しい人がたくさんいるゆえ、何としても、生きて帰りたいって」。乙丸ときぬも嗚咽。まひろは賢子に抱かれ、泣き続けた。

 いと、為時の悲痛の叫びと涙、まひろや賢子…家族みんなの深い悲しみ。それぞれの心に刻み込まれた惟規の笑顔を石井さんが描く。

 第40話は「君を置きて」。また、27日の第41話の本放送(総合テレビ)は「衆院選開票速報2024」(後8・00)に伴い、通常より50分繰り上げの午後7時10分からオンエアされる。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目。

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