Infoseek 楽天

【スキージャンプ】葛西紀明はW杯逃すも手応え4位「ミラノ五輪につなげたい」下部大会から昇格目指す

スポニチアネックス 2024年10月20日 17時50分

 ◇ノルディックスキー全日本選手権ジャンプ最終日(2024年10月20日 長野・白馬ジャンプ競技場)

 ラージヒル(ヒルサイズ=HS134メートル)男子決勝が行われ、五輪8大会出場の葛西紀明(52=土屋ホーム)は136・5メートル、131・5メートルを飛び、合計267点で4位だった。大会後にはW杯第1次遠征メンバーが発表され、葛西は下部大会のコンチネンタル杯メンバーに選出された。

 目標のW杯行きはつかめなかったものの、ハイレベルな日本一決定戦で愛弟子の小林陵侑らと熱戦を繰り広げたレジェンドは「130メートルを超えたジャンプ2本できたので、気持ち良かった。なかなかレベルの高い試合になるんじゃないかと思っていたが、それについて行けたので、自分的には良かった。一番は陵侑とのメーター(飛距離)の差がそんなになかったのが、一番自信になりました」と笑顔で話した。

 26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の代表選考に絡むには、W杯ポイントランキングで上位に入ることが必須条件。自身の持つギネス世界記録を更新する9度目の五輪へスタートは出遅れる形となるが、コンチネンタル杯で結果を残せば、シーズン途中のメンバー入れ替えでW杯への昇格チャンスはある。「またメンバーに復帰して、ポイントを重ねて、(来年2月の)世界選手権も少し見えてきたので、再来年のミラノ五輪につなげていけたらなと思います」と闘志を燃やした。

 この日は使用する板の長さで決まる体重制限ギリギリとなる、59キロ台まで絞って臨み、「ダイエットして、やっぱりなという感じの飛距離が出たので、自信につながりました」と頬のこけた顔で笑みを浮かべた葛西。「いつもは試合が終わると爆食いする」と話したが、26日にUHB杯、27日にNHK杯(いずれも北海道・大倉山ジャンプ競技場)を控えており、「軽く食べて、走り込んで、来週は表彰台2連チャンいきたいと思います」と今度は地元北海道を沸かすことを誓った。

この記事の関連ニュース