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ピーコさん死去 シャンソン歌手としての顔 44歳で左眼摘出…人生と「オーバーラップした」

スポニチアネックス 2024年10月20日 21時40分

 双子のコンビ「おすぎとピーコ」としてタレント活動を展開し、ファッション評論家、シャンソン歌手としても知られたピーコ(本名・杉浦克昭=すぎうら・かつあき)さんが9月3日、敗血症による多臓器不全のため死去した。79歳。

 古希を過ぎても精力的に芸能活動を行っていたピーコさんだが、21年ごろから一卵性双生児の弟・おすぎに認知症の兆しが見られたため、10年前から福岡で暮らしていた弟を横浜に呼んで同居を始めた。そのうちピーコさんにも認知症の症状が現れたため、22年2月に同居生活を解消。おすぎは介護認定を受けて、横浜市の高齢者施設に入居した。ピーコさんは1人暮らしを続けていたが、今年8月下旬には入院もしていたという。

 TBS「3時にあいましょう」で始まった「辛口ピーコのファッションチェック」は同局「スーパーワイド」、フジテレビ「ビッグトゥデイ」、同局「2時のホント」、再びTBSに戻って「ジャスト」など、局をまたいで2010年代まで名物コーナーとなった。

 ファッション評論家だけでなく、歌手としても活動。1979年にレコードを発表。2004年には「恋は一日のように ピーコ シャンソンを歌う」でCDデビューした。

 当時、都内で開かれた発表会では「新人の歌手ですから緊張します」と硬い表情だったが、歌い始めるとステージをゆっくり歩きながら手を大きく広げ、情感たっぷりに熱唱。

 44歳だった1989年に悪性黒色腫の診断を受けて左眼を摘出し、義眼に。黄色いレンズのメガネがトレードマークとなった。「人生とオーバーラップしたのがシャンソンだった」と説明。「人生に苦しんでいる人の心に生きる勇気を与えられるような、そんな歌が歌えたらと思っています」と話していた。

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