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「おむすび」仲里依紗 どハマりの“伝説のギャル”役「自分がベストでいられることの大切さ伝えたい」

スポニチアネックス 2024年10月21日 8時16分

 女優の仲里依紗(34)がNHK連続テレビ小説「おむすび」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)に、橋本環奈(25)演じるヒロイン・米田結の姉・歩(あゆみ)役で初登場した。結が仲良くしている“ギャル・グループ”から神格化されている“伝説のギャル”。仲もSNSを通じて常識にとらわれない発信を続けており、共感できる部分が多い役どころ。そんな歩というキャラクターを通じて、作品に込めるメッセージを語った。

 初めてオファーを受けた時は「本当に朝ドラ?」と思ったという。「“伝説のギャル”役というざっくりしたことしか聞いていなかったので、謎は深まる一方でした」と最初の印象を語った。これまでの朝ドラ作品のような一昔前の時代設定ではなく、平成という全世代にとってまだ記憶に新しい時代が舞台。そこにセウタッフの「チャレンジングなもの」を感じた。「今この時代だから皆さんに届けられるメッセージが込められていると思いました。タイトルどおり、早くお家に帰ってごはんを食べようという気になるというか、家族と食卓を囲むことの大切さを思い出せて、食育としてもいいなと思える作品」と温故知新ともいえる食をめぐる環境の大切さを感じながら演じている。

 ドラマは福岡郊外の農家で青春時代を過ごしたヒロイン結が、食への思いを募らせ、栄養士となって周囲の人々を元気づけていく青春ストーリー。一方で、結は常に周囲の人への気配りを忘れないものの、自由奔放な姉には複雑な感情を抱いている。

 「いろいろな姉の行動で、結は苦しめられてきたと思います 。結と歩は性格的にもまったく違うし、本当に嫌な部分もあったでしょう。でも、どこかで歩をうらやましく思う気持ちが結にはあるんじゃないかと思います」と、橋本演じるヒロインの気持ちにも思いをはせる。

 実は仲も三姉妹の長女だった。「妹は絶対に、お姉ちゃんばっかりとか、お姉ちゃんのせいで、と思っているんです。でも、姉は姉で、妹っていいなと思うんですよ。どこの姉妹でも起こりうることなので、歩にとっても結はうらやましかったり、面倒くさかったり、それでもすごく大切な存在なのだと思います」と、自身の育った環境も今回の役どころで生かしている。そのうえで「歩は結の道をしっかり作ってあげたいと思っている良いお姉さんだと思います」とも感じている。

 妹の複雑な思いを理解しながらも、自分の思う道を突き進む歩。一方で仲自身もSNSでの奇抜なファッション、YouTubeチャンネルでの自由な振る舞いをアップするなど、決して固定概念にとらわれない希有な女優。今回演じる米田歩は、仲以外にハマる女優は日本にはいないと思えるほどだ。

 「この作品で私はギャルのイメージをポジティブに変えたいなと思っているんです。ギャルというと見た目がすごく派手で、プラスではないイメージを持っている人もいると思います。でもギャルは部屋・服装・ネイルを見ても、全部自分のためにやっているんです。自分の機嫌は自分で取る。みて下さる方々に、誰のためにでもなく、自分がベストでいられることの大切さが伝わればいいなと思います」

 まるで自身のライフスタイルについて語っているかのようだった。

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