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ヤンキース ゴジラMVP09年以来15年ぶりWS決めた! ソトが10回劇的決勝3ラン 

スポニチアネックス 2024年10月21日 1時32分

 ◇ア・リーグ優勝決定シリーズ第5戦 ヤンキース5-2ガーディアンズ(2024年10月19日 クリーブランド)

 破壊力をまざまざと見せつけた。2―2の延長10回。2死一、二塁でヤンキース・ソトの放った打球が中堅スタンドに飛び込んだ。劇的な決勝3ラン。敵地プログレッシブ・フィールドが静まり返る中、一塁側のヤ軍ベンチだけがお祭り騒ぎだ。3勝1敗で迎えた第5戦。「東の帝国」が、待ちに待った15年ぶりのWS進出を決めた。

 「いいコンタクト、いいスイングを心がけようと努力した。素晴らしい結果。アメージングだ」。ナショナルズ時代の19年に世界一を経験。昨オフに大型トレードで加入し、メジャー屈指の長打力を誇る打線の一角を占めた。ジャッジ、そしてスタントンとシーズン計126発の超強力トリオ。劣勢をはね返したのはスタントンのバットだった。

 0―2の6回。無死一、二塁から3番ジャッジが併殺打に倒れた直後だ。左中間席中段へ同点2ラン。これで3戦連発、今シリーズの4安打が全て本塁打というパワー満点の打撃でMVPに輝いた。PS通算16本塁打としベーブ・ルース、同僚ジャッジを抜いて球団歴代4位となり「このシリーズはジェットコースターのようだった。本当に喜ばしい。仲間と分かち合いたい」と笑顔。PS2本塁打の主砲ジャッジも「本当に特別な瞬間だ」と、自身初の大舞台出場を喜んだ。

 41度目のリーグV。前回出場の09年WSは松井秀喜が日本選手初のMVPに輝いた伝説のシリーズだ。相手は大谷を擁する「西の覇者」ドジャースか、ニューヨーク対決となるメッツか。過去27度世界一に輝いているヤ軍が、まずは一足先に頂上決戦への「帰還」を果たした。

 ▼ヤンキースのアーロン・ブーン監督 非常にこみ上げてくるものがある。チーム、そして球団全体を誇りに思う。選手たちは準備を怠らず、成長してきた。

 ≪2点リード守れず≫ガーディアンズはヤンキースの一発攻勢に屈して逆転負け。インディアンス時代の16年以来、8年ぶりのWS進出を逃した。5回を終えて2―0も投手陣が踏ん張れず。最後は延長戦で力尽きた。スター軍団のヤ軍と違い、看板選手は3番ラミレス、守護神クラセら数少ないが、安定した投手陣を軸に勝ち進んできた。就任1年目のスティーブン・ボート監督は「選手たちの傷心は深いが、誇りに思う。まだここから、さらに上を目指せると信じている」と話した。

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