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大谷翔平 ヤ軍ファンの大ブーイングも覚悟「アウェーはアウェーで盛り上がると思う。楽しみにしたい」

スポニチアネックス 2024年10月21日 14時26分

 ◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦 ドジャース10-5メッツ(2024年10月20日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が20日(日本時間21日)、勝てばリーグ優勝とワールドシリーズ進出が決まる本拠でのメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席の中前打で4試合連続安打とすると、第4打席でも中前適時打を放ち、2試合連続マルチ安打の活躍を見せた。今シリーズは2本塁打、6打点で、PSでは直近の得点圏打率が8割超と勝負強さを発揮し、2020年以来4年ぶりのリーグ優勝&ワールドシリーズ進出に貢献した。

 9回はトライネンが1失点したもののリードを守り切って快勝。ベンチで見守っていた大谷は3アウト目を取ると、笑顔で山本由伸らナインとハイタッチしながら歓喜の輪に飛び込んだ。歓喜の輪の中ではナインと次々にハグ。激動のシーズンをねぎらった。

 大谷は試合後、中継局のインタビューに応じ「楽な試合がなかった。初戦からここまで全員の力で戦ってきた。僕がずっと出たいと思っていた場所。この瞬間からそこで勝つだけ」と充実の表情。ヤンキースとのワールドシリーズについても「素晴らしい球団だというのは間違いない。全員の力で頑張っていきたい」と意気込んだ。

 グラウンド上で表彰式や記念撮影を終えると、クラブハウスに移動。リーダー格のロハスは「あともう1回お祝いしよう」と世界一へ号令。MVPのエドマンも「あと4勝、この調子でいこう」と声を張り上げた。デーブ・ロバーツ監督も「あと4勝だ」と声を上げると歓喜のシャンパンファイトが始まり、大谷は笑顔でナインと喜びを分かち合った。

 大谷はシャンパンファイト中にNHKの取材に対応。「勝ててホッとしてるのと、いよいよワールドシリーズという気持ちでいっぱいです。(3回目のシャンパンファイトは)何回やってもいいもの。もう1回やって今年を終えたい。(今季は)厳しい戦いが多かったですけど、全員の力でここまで来られた。最後までやりきりたいと思います。手術したり去年はいろいろありましたけど、1年でここまで来られた。あと少しなので最後まで走り抜けたいと思います。(ヤンキースは)素晴らしいチームなので1試合、1試合集中して、今日はみんなで喜んで、また次に進みたいと思います」と話した。

 大谷はその後、会見に出席。なぜポストシーズンで楽しくプレーできているかを問われると「単純にここまでプレーできている。何回も言っていますけど、10月のこの時期までプレーできるのはひと握りのチーム、選手たちだと思う。その時点で恵まれている。良かった、悪かったの結果は必ずついてくると思いますけど、やれていること自体が素晴らしいことだと思っています」と返答。怖いことはないかと問われても「出た結果についてはもちろん受け止めればいいですし、それはそれで今後の自分の糧になると思うので。もちろんいい結果を望んでいますし、そうなるように努力はしますけど、プレーすること自体が大事だと思っています」と言葉をかみしめた。

 2009年に松井秀喜がヤンキースの一員としてワールドシリーズMVPに輝き、チームを世界一に導いた当時の記憶を問われると「試合は生で見ていないですね。MVPを獲られたのはもちろん知っていますし、ハイライトは何回も見たことはありますけど、生では見てはいなかったですね」と説明した。そのヤンキースと対戦することには「もちろん素晴らしいチームですし、強いチームなので自分たちの野球を。今日は今日で喜んでいいと思う。また切り替えてアウェーはアウェーで盛り上がると思う。楽しみにしたいと思います」とコメント。敵地では大ブーイングの洗礼も予想されるが、27度の世界一を誇る強豪との対決を待ちわびていた。

 ア・リーグはヤンキースがガーディアンズを破って15年ぶりのワールドシリーズ進出が決定し、1981年以来43年ぶりの東西名門対決が実現。レギュラーシーズンで50本塁打以上放った打者が在籍するチーム同士が対戦するのは大リーグ史上初めてで、周囲の熱気も高まっている。

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